月刊消防 2024/03/01, p89
ベルビーツーワン
7) 書名 「クマにあったらどうするか」
8)著者 姉崎等、片山龍峯
9)出版社 株式会社筑摩書房
10)税込 924円
11)評価 ★★★★★
12)本文
アイヌ民族最後のクマ撃ち猟師と言われている筆者の姉崎等さんは、クマを自分の師匠だという。クマの足跡を見つけたときは、地形や環境など関係なくその足跡を一生懸命追って歩き、そうやってクマを追っていくことによって、山の歩き方やクマの思考、行動を学んだからだそうです。
猟師仲間もあきれてしまうほどの行動力や常人には想像もできないような経験を経て身に着けた知識と共に、自然の中で暮らすアイヌの人々の生活の知恵が凝縮された構成となっています。
全国的に毎日のようにクマの出没がニュースとなる今日。クマの生息地は、もはや山間部だけではなく、都市部に住み、人を恐れることのないアーバンベアと呼ばれる都市型のクマも増えており、人とクマの生活範囲が重なりつつあるそうです。
山岳地域を管轄する消防職員はもちろんのこと、登山やキャンプ、山菜取りなどアウトドアが大好きな消防職員の方も必読の一書と言えるでしょう。
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