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東山書房 雑誌「健康教室」2020年4月号
応急処置アップデート the MOVIE (1)
異物除去法
監督
原口良介(はらぐちりょうすけ)
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唐津市消防本部消防署救急第一係
消防士長
消防士拝命:平成21年4月
救命士運用:令和元年7月
趣味:カメラ、動画編集
医学監修・解説
玉川進(たまかわすすむ)
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旭川医療センター病理診断科
応急処置アップデート。今月から12回にわたって動画による解説シリーズをお送りします。動画では原口良介は「動画編集」となっていますが、絵コンテから撮影、動画編集、音入れまで全て一人でやっています。
動画は長くても1分半で終わります。お昼休みにでも手技のチェックをしてください。
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今回は異物除去法です。
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1.窒息のサイン
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動画で示しているのは喉に手を当てる「万国共通・窒息サイン」と言われているものです。人によっては胸を叩いたり、喉を叩いたり、指を喉に入れたりします。
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完全窒息では声が出ません。
004
本人がバタバタしているのに声が出ないときは間違いなく異物で喉が塞がれています。
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2.背部叩打法
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今回は推奨されている2つの方法を紹介します。最初は背部叩打法です。
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ただ背中を叩くだけでは良い効果は期待できません。必要なことは2つ
(1)胸を固定する:叩いた力が逃げずに肺に伝わるように。ここでは子どもを膝に倒して胸を固定させています。
(2)頭を下げる:重力を利用する
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肩甲骨の間を手のひらの付け根で何度も叩きます
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3.腹部突き上げ法
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次に腹部突き上げ法です。ハイムリック法とも呼ばれます。
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子どもの後ろから腕を回します。
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みぞおちの下で腕を組みます
011
一気に上に引き上げます。この時も子どもの頭は下げて重力の助けを借ります。
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4.意識をなくしたら
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窒息解除に手間取って意識がなくなったら
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心肺蘇生を行います。
次回は心配蘇生(人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ))を紹介します。
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