130525感染防止

 
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130525感染防止

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作)みいたん

130525感染防止

 どんな出動でもマスクにグローブは必須、外傷などの場合はさらにゴーグル等、今では感染防止を行うことは当たり前となりました。PA連携や支援の消防隊や救助隊もしっかりと感染防止対策をしています。ひと昔前は、感染の恐れがなければ素手で活動していたことを考えると隔世の感もあります。

 もう乗務はしていない先輩に「私たちは無用な感染を防ぐためにグローブをしていますが、ご気分を害さないで下さい。」と、必ず声をかけていた人がいました。私たちは、「当たり前なことをしているのに、何故そんなことを一々言うのだろう?」と、いつも怪訝に思っていました。

 先日、眩暈を訴える高齢者を搬送した際、同乗の家族から「救急隊員さんは必ずマスクとグローブをしているけど、マスクで顔も見えなく分からないし、グローブは汚いものを触るようなイメージがあって余りいい気分にはならない。」と言われ、どのように答えていいか対応に窮してしまいました。不特定多数の傷病者と少ない情報の中で接するために、救急隊は感染防止をしっかりと行っていることを入念に説明し、事情を理解してもらえたようですが、後味の悪さが少し残る活動となりました。

 その後、自分で病院を受診する機会があり、同様に不特定多数の方と接する看護師さんの手元を注意して見ましたが、グローブはしておりませんでした。同乗の家族が私たちのグローブをしている姿に不快感を抱いた理由が少し分かったような気がしました。採血の際も素手のままでしたし、思い起こせば健診の時も看護師さんは皆素手だった気がします。

 素手で接するのがいいのか感染防止のためには徹底してグローブをするのがいいのかは、議論が分かれるところだとは思いますが、一般の人にとって感染防止用のグローブは馴染みが薄いものです。ドラマ等の術中の場面で見かけるか、手が汚れないようにするものというイメージしかないのでしょう。マスクは新型インフルエンザ流行の経験からか、していることを指摘されることは稀ですが、思い起こせばグローブに関しては「どうしてしているのか?」と問われたことが過去にもありました。

 感染防止というのが当たり前の中で活動していましたが、私たちが当たり前と思っていることが、一般の方にとっては違和感がある場合もあると痛切に感じました。

 この一件以降は傷病者に接する時には今まで以上に注意を払って、話しかける時にはマスクをずらして顔が見えるようにしたり、感染の恐れがない傷病者に対しては、可能な場合は脈拍をとる際にグローブを外したりしています。


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13.5.25/1:08 PM

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