060227 トリアージ スタート法を学ぶ

 
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基本手技



060227 トリアージ スタート法を学ぶ

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書籍

消防職員のための「トリアージ」 アトラス 救助隊員のための外傷アプローチ

概念+手技+訓練

手技23:トリアージ の概念と意義 手技24:STARTトリアージ 手技59:スタート法を学ぶ 手技82:初めてのトリアージ(トリアージ訓練法):大島基靖(札幌)

トピックス

最新事情:トリアージは誰がやっても同じ 070205オーバートリアージが人々を救う 病院でのトリアージ(スライド) 手技62:トリアージとAED:最新のトピックス

災害/交通事故でのトリアージの経験

佐呂間竜巻災害(消防本部 佐竹信敏(遠軽)) 佐呂間竜巻災害(佐呂間消防先遣隊 野村林太郎(佐呂間)) 隊員の手の届かない重症外傷 応援出動を要した交通事故

写真集

070324第3回留萌管内救急勉強会in古丹別_大島OPS 060222上川北部救急業務高度化推進協議会 救急隊員研修会(OPS#31) 講義 060126第14回全国救急隊員シンポジウム 1日目 051130なかそら忘年会(OPS#29)トリアージ訓練 0501025 第1回留萌管内救急勉強会(OPS#28)ラリーA班


060227 トリアージ スタート法を学ぶ
Triage START: Simple Triage And Rapid Treatment

講師:尾山大輔(音威子府(おといねっぷ))

新潟で行われた第14回救急隊員シンポジウムでの講義内容のまとめ(尾山)+配布資料です。

ファイルのダウンロードはこちら(zip形式1.5MB)


〜スタート法を学ぶ〜

◎災害医療の目的

  • 「最大多数に最良の医療を提供する。」

◎トリアージの目的

  • 正しい患者さんを
  • 正しい場所へ(医療機関、トリアージポスト)
  • 正しい時間内に
           ↓  そのためには

緊急度、重症度を判断し、救出、搬送、診療の優先順位を決定する。
  →篩い分け、選別

◎トリアージの方法

1次トリアージ(篩い分け)

  • 救出された傷病者を大きく篩い分ける。
  • 医療機器を使わず身体所見のみで判断する。
  • 生理学的指標(気道、呼吸、意識、循環)で判断する。

↑これは
迅速かつ簡単で、再現性のある方法がよい。
START法をアメリカや日本で使用している。

(クリックで拡大します)

◎START法トリアージ

多数の傷病者に対して、少数の救援隊が短時間にトリアージする方法として高い評価を受けています。
 
 まず、歩行可能な人をトリアージ緑として安全な場所に誘導します。

 残った歩行不可能な傷病者を呼吸、循環、神経学的状態で評価する。
 呼吸があって30回以上または10回未満で赤、呼吸がなければ、異物
 

除去や気道確保を実施して呼吸再開で赤、呼吸無しで黒。
 呼吸回数が10〜30回で循環の評価に移ります。

 循環の評価では橈骨動脈触知と爪床圧迫法で判断します。
 触知不能、120回以上、再充実2秒以上で赤、触知可能、120回未満
 再充実2秒以内で神経学的状態に移ります。

 神経学的状態の評価では、簡単な命令に応じるか否かで判断します。
 応じなければ赤、応じれば黄にします。「目を開けてください。」、「手を握ってください。」などで聞きます。

クリックで拡大します

◎START法のポイント

  • 1人の傷病者に対して30秒〜40秒で行う。
  • 繰り返し再評価する。現場でのトリアージは、短時間で簡潔に行うことが要求されるため精度を要求することができないので、精度をできるだけあげるために繰り返しトリアージを行い、必要に応じて変更する。
  • 地域の医療体制、生命予後、バイタルサイン、推定される最悪の事態を考慮する。
  • グローブは傷病者間の水平感染を防止するため、傷病者ごとに交換するのが望ましい。

◎具体的な活動例
 まず到着したら、安全確認、事故概要、傷病者数等の把握。
 →必要な応援をする。

  • 隊長、隊員でトリアージ(START法)のみを実施し順位決定。
       例外として窒息、大出血には気道確保、止血を行う。
  • 機関員は最小限の処置(止血等)を行う。
  • 応援隊と連携して順次搬送する。(分散、医療機関に合わせて。)

◎救急隊員のトリアージ
 (トリアージは医療行為? それとも過程?)

  • 医師のいない(到着できない)状況
       →「緊急避難」として認められるもの。
  • 医師が到着したら引き継ぐ。
      救急隊員の「黒タッグ」の判断については通常の救急医療時の死亡判断基準とは別に考える。
       しかしよほどの大災害でない限り「黒」の判定は避けるのが
       無難だと思う。
       (赤にしておいて、医師の到着を待って、判断してもらう。)

◎最後に・・・

  • 集団災害の事案(定義)は少ないが、対応に苦しむ複数傷病者発生事故(3〜10名程度)は高頻度で発生する可能性がある。
  • 自分の署の消防力や医療資源、医療機関の限度を考慮して組合内の広域応援体制とかを平時から考える必要があるかも・・・

書籍

消防職員のための「トリアージ」 アトラス 救助隊員のための外傷アプローチ

概念+手技+訓練

手技23:トリアージ の概念と意義 手技24:STARTトリアージ 手技59:スタート法を学ぶ 手技82:初めてのトリアージ(トリアージ訓練法):大島基靖(札幌)

トピックス

最新事情:トリアージは誰がやっても同じ 070205オーバートリアージが人々を救う 病院でのトリアージ(スライド) 手技62:トリアージとAED:最新のトピックス

災害/交通事故でのトリアージの経験

佐呂間竜巻災害(消防本部 佐竹信敏(遠軽)) 佐呂間竜巻災害(佐呂間消防先遣隊 野村林太郎(佐呂間)) 隊員の手の届かない重症外傷 応援出動を要した交通事故

写真集

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08.10.12/9:15 AM]]>

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