250225_VOICE#101_「Love the life you love, Live the life you love」

 
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主張

月刊消防 2024/06/01, p14

月刊消防「VOICE」

 


私の趣味は音楽を聴くことです。なかでもレゲエミュージックを好んでよく聴きます。レゲエと聞くと皆さん、大麻やラスタカラー(赤色、黄色、緑色)などを連想し物騒なイメージがあるかもしれません。しかし、ルーツをたどると黒人奴隷文化から来ており、奴隷から解放されたいと反逆・反骨心を歌ったのが始まりとも言われております(諸説あり)。

そのレゲエ界にボブ・マーリーという偉人がいます。皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。彼の言葉で一番感銘を受け、私の信条としているものがあります。「Lovethelifeyoulive,Livethelifeyoulove」と言う言葉で、直訳すると「自分の人生を愛せ、自分の愛せる人生を生きろ」です。この言葉の真意はわかりませんし、捉え方は人それぞれだと思いますが、私は「後悔なく生きることができれば自ずと人生を豊かで幸せになり人生を愛せることができる。そのためにはなぜこの選択をしたのか。何の理由や根拠もなく選択したのなら、自分に対して煮え切らない部分が出てくるしマイナスな結果が生まれれば後悔してしまう。だから、ちゃんと根拠を持ち道筋を立て行動すれば後悔なく愛せる人生を生きられる」と解釈しています。

今、私は救急救命士として救急業務に従事しています。そして、先ほどの言葉に従い、根拠を持って活動しています。しかし判断に迷いながら活動したことも多々あります。その際はやりきれない気持ちでいたたまれなくなりますし、その活動は後悔なく愛せる救急活動にはなりません。それ以前に自分たちに助けを求めている傷病者に対し失礼なことでもあります。

救急に限ったことではないですが、現場は多種多様であり、アプローチの仕方も現場によって変わります。まして医療は日進月歩です。そのために様々な実践技能コースがあり、新しい知識を習得するため日々勉強する必要があります。勉強で得た知識を携え救急活動に臨めば迷わず判断することができ、根拠をもってブレない救急活動を送ることができます。これは救急業務に限らず警防や救助、要望業務など全てに言えることであり、後輩を指導する際も伝えていることでもあります。

皆さんは常に根拠を持って活動していますか?私は今一度自分の活動を見直し、自分の救急活動を愛し、後悔のない愛せる救急活動となるように、そしてすべての傷病者のためにこれからも自己研鑽を続けていきます。

 

〇プロフィール〇
氏名:伊豫田悠(いよたゆう)
所属:土浦市消防本部新治消防署
出身地:茨城県土浦市
消防士拝命年:平成23年
救命士合格年:平成23年
趣味レコード収集
主張
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