函館の大火 昭和九年の都市災害
8)著者 宮崎揚弘
9)発行所 法政大学出版局
10)値段 3,600円(税別)
11)星5点満点 :★★★★★5点
昭和9年3月21日北海道函館市で発生した大火を、記録・解説している本です。大火発生により記録が焼失している中、残されている函館市史等の文献を拾い上げることから始まり、当時大火を経験された方々からの証言を収集し、完成までおおよそ15年を費やしています。大火の発生から80余年が経過している現在、当時の記憶を呼び戻し再構成するには大変ご苦労があったと思います。
本書は、函館の自然環境、大火、鎮火とその後の3部で構成され解説されています。
大火等の災害の記憶は時間の経過とともに風化してしまいがちですが、記録として残し風化させないことの重要性を再認識しました。
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