170910井脇龍也(愛媛県大洲消防)5つの心がけ
大洲地区広域消防事務組合消防本部 井脇 龍也
井脇 龍也(いわき たつや)54歳
大洲地区広域消防事務組合
消防本部警防課通信指令室副主幹・消防司令
奉職:昭和56年4月
特技・趣味:ゴルフ・釣り
消防職員に採用されてから36年の年月が流れ、いろいろな業務を経験してきた。長年の経験から私が消防官として心がけて来た5つを紹介したい。
1.他の職員が協力を必要としている時は快く協力すること。
私が、これまで勤めてこれたのも職場の先輩・同僚の理解と協力があったからである。「情けは人のためにあらず」。先輩・同僚に気持ちよく協力していれば、その情けはいずれ自分に返ってくる。
2.分からない事、疑問に思った事はお金と時間を惜しまず解決すること。
まずは自分で納得するまで調べる。初めて予防担当となったとき、予防業務の知識はゼロ。法令の知識も皆無だった。しかし、「石の上にも三年」で、参考になる書籍を買い集め、納得いくまで調べながら処理していくに従って知識が豊かになり自信を持てるようになった。今はネットで検索すると直ぐに解決できるが、法令はアナログ時代に戻り関係法令を熟読すること勧める。どうしてもわからない時は、恥を忍んで誰にでも教えを乞うこと。「知るは一時の恥、知らぬは一生の恥」昔の偉人はいい言葉を残している。
3.時間や期限を守ること。
社会人としての最低限のマナーである。出勤、会議の時間には30分前に席に着くよう心がけているし、公私に関係なく提出期限のあるものは期限までに作成提出している。
4.高飛車にならないこと。
地位が上がれば部下もでき、偉そうな態度を取りたくなるものだが、反感を持たれることも多くなる。「実るほど頭をたれる稲穂かな」偉くなればなるほど、実った稲穂のように頭をたれるような、謙虚な気持ちを持った職員でありたいと思っている。
5.趣味を持ち、休みの日にはできる限り休養をとること。
心身が健全でなければ、失敗や間違いを起こしやすい。趣味のゴルフで心のリフレッシュと十分な休養で心身ともに健全な状態で仕事に臨むように心がけている。
以前、住民から「仕事は楽しいですか」と質問されたことがある。その時の私は、「厳しい訓練に耐え、危険と隣り合わせの悲惨な現場で生死の狭間の人を救助し搬送するこの仕事は楽しいと思わないが、これまでやれてきたのは、プロとしての誇りと使命感があるからです」とちょっとカッコつけて答えたことがある。
消防の仕事は決して楽しくも楽でもない。しかし、地方公務員である私たちは、全体の奉仕者として消防業務を通して住民サービスを提供しなければならない。私たちが住民のニューズに応えるためには、個人としては危険を顧みない勇気と高度な技術及び知識のスキルアップが必要であり、組織としては隊員間の信頼を基にチームが一体となった現場活動を行う必要がある。
私の消防職員としての人生もあと数年である。地域住民の安心安全のためにスキルアップを図りながら残りの月日を消防の一員として頑張って行きたいと思う。
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