One Step Up 救急活動
第1回
脳卒中病院前救護
問い合わせが多いので掲載します。SpO2が保たれている患者には酸素は禁忌です。
結論:軽度・中等度の症状を呈すが低酸素状態ではない脳梗塞患者へルーチンの酸素投与は行うべきではない。重症脳梗塞患者への酸素投与はさらなる検討が必要。
対象と方法:脳梗塞発症24時間以内の患者を対象に100%酸素3L/分24時間投与(292名)と酸素投与なし(258名)。1年後の生存率を比較
結果:中等症の患者では酸素投与群で死亡率が有意に増加。重症群では差なし。
考察:活性酸素が持つ組織攻撃性により脳がダメージを受ける。重症患者では死亡率に差はないが、症例の偏りか、もしくは救急隊が酸素を与えてしまった結果酸素投与なし群でも死亡率が高くなった可能性がある
木村利宏(きむら・としひろ)
恵庭市消防本部
36歳
稚内市出身
消防士拝命 平成5年
救命士資格 平成12年
趣味 救命
シリーズ構成
若松淳(わかまつ・まこと/右)
胆振東部消防組合消防署安平支署
○防げ!寝たきり!
【脳卒中病院前救護】
すべては傷病者のために
救急現場は時間との闘い
救急現場−。疾病や外傷、窒息など様々な容態に対し適切にそして迅速に対応するのが我々救急隊である。近年、救急隊による脳卒中患者の観察・処置の標準化という新しい概念が考案され高く評価されている。いち早く脳卒中の兆候を発見し、適切な処置を迅速に行い、そして適切な医療機関へ搬送することが後遺症を減らし、救命にも繋がっていく。
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080704kimura
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08.11.23/8:35 AM
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