201229_業務の間に一息しませんか(1)「自作曲を売る話」

月刊消防　2021/1

業務の間に一服しませんか

「自作曲を売る話」

今、このVOICEを読まれている方。私たちの作った曲、買いませんか。すでにネットでストリーミング・販売していますよ。SINTAMAと言います。

BIG-UP “SINTAMA”

mora

LINE MUSIC

Apple Music

話は35年前に遡ります。大学生の時、私は高校時代の同級生と二人でバンドを組んでいました。同級生はキーボードとボーカル、私はギターを弾いて、リズムボックスと組み合わせてその頃流行っていた曲をコピーし録音するというものです。

旭川医科大学　基礎講義棟　第一教室

最初は人の曲を演奏していたのですが、後半は自分たちでオリジナルの歌を作って録音していました。私が詞を書き同級生が曲を付け、それを演奏して録音するのです。

一度だけ同級生が地元の音楽コンクールで歌った以外はどこにも曲を出さないまま、医者の仕事が忙しくなったことでバンドも消滅しました。

SINTAMA WEB SITE

転機は去年の夏に訪れました。介護の仕事で会うようになっていた同級生から、一枚のCDをもらったのです。35年前にテープレコーダーに吹き込んだ曲に加えて、昔の曲をメロディライン入りカラオケにしたもの数曲。

その時私は出版したばかりの本の販売促進のため、出版社からユーチューブにアップする動画を送れと言われていました。「動画は自分で撮るとして、バックに音楽が必要だな。そうだ、このCDの中の曲を使おう」。同級生に連絡し、メロディラインを取り除いたMP3ファイルを送ってもらい、ユーチューブに載せることができました。

これに味をしめた私は、同時期に担当していたネット動画連動記事でもオリジナル曲を使うようになりました。こちらは連載なので毎月曲が必要になります。同級生は歌詞があって曲が浮かぶタイプなので、歌詞を書いて同級生に送るようになりました。

曲ができ、カラオケができれば当然歌を吹き込みたくなります。ネットを使えば誰でも曲が販売ができるのを知り、売れるかどうかは別として、自分たちの仕事を世に出すためについ先日から販売を開始しました。

SINTAMA youtube channel

「人生に無駄なものはない」とよく言われます。それを聞いて、「いや、無駄ばっかりでしょう」と反発したくもなります。ですが、それが本当に無駄だったのか、死ぬ時にならないとわからないのだ、と今は思います。自分の楽しみで曲を作っていたことが、35年後に自分に還元されるとは思ってもみませんでした。

- YouTube

YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

iPhoneで有名なアップル創業者のスティーブ・ジョブズは、自身が大学中退後モグリの学生として西洋書道を学び10年後パソコンのフォントに応用した例を挙げ、「将来をあらかじめ考えて点と点をつなぎ合わせることはできない。だから今やっていることが人生のいずれどこかで繋がると信じるしかない」と述べています（↑上記youtube 05:09参照）。

もし読者諸兄の現状が楽しければ、その楽しさを発展させるようなことを考えてください。現状が辛いものであっても、今の経験は将来必ず生かされると信じましょう。