220315書評★★★★★辞める人・ぶら下がる人・潰れる人

 
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書評

月刊消防 2021/08/01, p91

CES-66

 

 

 

「辞める人・ぶら下がる人・潰れる人」



8) 著者 上村紀夫

9) 発行所 クロスメディア・パブリッシング

10) 値段 1,736円(税込)

11) 星5点満点 ★★★★★5点



 離職が相次ぎ、慢性的に人手不足。職場の雰囲気が良くなく人間関係のトラブルが絶えない。やる気はないが離職もせず、組織にぶら下がっている人がいる。皆さんの職場はどうだろうか。これら一つでも当てはまったら「組織の病」に冒されている状態だというのは、著者である産業医の上村さん。本書のポイントは、「プラスの追加施策」より、「マイナス感情の撤廃」。「最も優秀な人」ではなく「ポテンシャルの高い人」という2点だ。産業医の上村さんは、これまで30,000件以上の産業医面談を重ねてきた組織の病巣を見抜くプロである。職員へのヒヤリング、対策会議ももちろん必要だが、いくら施策を打っても対処できず、手詰まりになっているということであれば、上村さんの声に耳を傾けてみてはどうだろう。

 

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