220722書評★★★★★機会損失 「見えない」リスクと可能性

 
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書評

月刊消防 2022/01/01, p48

CES-66


CES-66



8) 著者 清水勝彦

9) 発行所 東洋経済新報社

10) 値段 1,980円(税込)

11) 星5点満点 ★★★★★5点



 良かれと思って進めている仕事であっても想像以上に多くのものを失っている。本書は、仕事を進めることによって生じる損失を様々な角度から教えてくれる良書だ。

 中でも、「計画を行うことによる機会損失」「データ分析を行うことによる機会損失」の部分は必読だ。何をするにも根拠が求められるようになってしまった現代。あなたも事業ひとつ行う度にデータ分析と計画を求めているはずだ。部下に指示をする以上、裏で“犠牲になっている何か”を知ることは上司であるあなたの責任である。

 著者の清水さんは、機会損失の本質は「本当はそこにあるのに、見ていない、見ようとしないところにあるのかもしれない。」と説明する。あなたに向けられた部下からの冷たい目線は、「あなたは機会損失になぜ気づかないのか」という部下からの切実な訴えに他ならない。管理的立場にある消防職員にオススメの一冊だ。

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