240418書評★★★★バカの災厄

 
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書評

月刊消防 2023/09/01, p89

CES-66

バカの災厄
8)  著者 池田清彦
9) 発行所 宝島社新書
10) 値段 990円(税込)
11) 星5点満点 ★★★★4点



階級が上がってきたおじさん世代の僕にとって、“時代錯誤”“プライドが無駄に高い”“自尊心だけは強い”という言葉は、聞くだけで背筋が震える。この本は、「頭が悪いとはどういうことか」をテーマに、愚か者の行動原則について解説している。一方で、「賢いとはどういうことか」についても論じられているのも嬉しい。それにしても挑戦的なタイトルである。著者らしいといえばそうだのだが、まずこのタイトルに反応できるかどうかがリトマス試験紙の役割を果たしているようである。


 僕が池田清彦フリークということもあるが、何よりも「バカでいたくない」という思いが、この本を手に取った一番の理由だ。どうか、「タイトルが気に食わない!」とか「バカというやつが一番バカなんだぞ!」なんて言わないで欲しい。消防司令補以上の階級にあるものにオススメしたい一冊である。

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