140809勘違い

 
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 消防で装備している無線機がアナログからデジタルへ移行する関係を担当されている方々は、本来業務をこなしながら事務手続きや業者さんとの打ち合わせなどで、何かと忙しいと思います。実は自分もデジタル移行の担当をさせてもらえることになり、弱い頭をフル回転させて作業を進めています。

 ある日、自分の町から約300㎞離れたところから、デジタル無線関係の業者さんが来て打ち合わせすることになりました。この業者さんと電話でのやりとりを数回させてもらっていましたが、お会いするのは今回が初めてでした。来てくれる日は生憎の猛吹雪でした。打ち合わせ当日の朝に業者さんから「これから出発しますので、13時過ぎには着くと思います。打ち合わせよろしくお願いします」の電話連絡があり、「こちら天気が悪いので、気をつけて来てください。」と伝え電話を切りました。

 お昼過ぎ、来客を知らせるチャイムが鳴ったので、玄関で対応しました。「天候の悪い中、遠いところまでわざわざ来て頂いて、ありがとうございます。」と一言伝え、庁舎の中へ入ってもらいました。来てくれた業者さんと、挨拶後に名刺を交換させてもらいました。名刺を確認させてもらうと、どう見てもデジタル無線関係の方ではなく、まったく別な関係のセールスの方だったのです。この方にお会いするのも初めてでした。「あちゃー、やってもうたぁ!」勘違いしていることに気づき、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったのですが、来てくれたセールスさんから話を聞かせてもらうことになりました。このセールスさんがすごく気さくな方で、用件が済んだ後に趣味の事などを話してくれて、たまたま自分も同じ趣味をやっている事を話すと大盛り上がり、気付いたら用件の話よりも趣味の話題で盛り上がってしまいました。同じ趣味ということで、プライベートでもお付きさせてもらえることになりました。出会いは、突然やってくるものなんですね。

 そんなことがあった数ヶ月後に、勘違いして対応してしまったセールスの方とプライベートでお会いする機会がありました。久々にお会いして挨拶を交わした後に、「いやー、このあいだのイカセンベイさんの対応が、すごく嬉しかったんですよ」と一言。話を聞くと飛び込みでセールスに行くと、だいたいが嫌な顔をされて追い出されることが多いそうで、自分の職場は対応が良かったので嬉しかったようです。自分の中では「大きな勘違い」ですごく恥ずかしかったのですが、相手にとっては印象が良かったようで、結果的にはプライベートまでお付き合いさせてもらえるきっかけにもなりました。

 こんな出来事があってから2年が過ぎましたが、現在も公私共にお付き合いさせてもらっています。ですが、勘違いして対応したことは今も内緒にしています (笑)


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14.8.9/4:43 PM

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