OPSインタビュー本山りえ:救助訓練 要救助者

 
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主張

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OPSインタビュー本山りえ:救助訓練 要救助者

 

2006-7-31 mon

おまっと牛乳で採用されたマーク。採用記念の額です。この色は「よくおぼえてないけどあたしが付けた色」だそうです

ポリクリ(学生臨床実習)中の本山りえ


本ができました

「わあ、すごい。」

2005-7-25 mon 14:14

↑しげしげと眺めているところ

↑モデルのサインを欲しいという人のためにサインしているところ

↑署名の横のマークは小学生のときに自分のマークとして書いていたもので、生まれ故郷の松任市の「おまっと牛乳」に応募して当選したものです。

「もとやま」と「まっとう」でおなじMだからいいやと思って応募したら見事採用されたそうです。当選した女の子が今北海道で医学を学んでいるなんて選者の皆さんは信じられないでしょうね。

ここのページをご覧ください。


本山りえ

石川県松任市出身

2004-12-14 tue 16:30


稚内での撮影の話をもらって、最初はどうしようかと迷っていたんです。試験はまだなのですが、同級生は皆勉強しているんですよ。普段やっていないような人も一生懸命で。私は全然勉強していないし、学校を休んでまで行く価値があるのかって。

友達に稚内に行くって行ったら、みんな、「大丈夫なの」って言うんです。「本当なの」って。その時にはメーリングリストにも入っていて、皆さん撮影に向けて真剣に討論していたから、私は不安はありませんでした。

夜行列車でガラガラで、4人がけのところ一人で座って足を伸ばしていました。全然寝ていません。ホテルに入って、一時間寝たくらいです。

消防の会議室では、人が大勢いてびっくりしました。先生も医学的なこと聞かれていましたね。
最初は水難をやったのですが、プールの深さが9mと聞いてびっくりしました。大丈夫なのかなって。でも全然でした。ドライスーツのせいで浮くんですよ。逆に,溺れている感じが出せないのが残念でした。どうしても足が浮くんですよね。潜水士の方のお話では,私には大きいスーツなのですぐ空気が入って浮くんですって。それで、潜るようにしてスーツを上から押さえつけるようにジッとしていると空気が抜けるんですが,またすぐ入っちゃう。

上は自分で持って来たものを着たのですが,下のジャージ,自分のでは小さくて全然はけないんです。それで誰かのを貸してもらって撮影しました。手袋したら溺れている感じが出ないのでいらないって言ったのですが,潜水士の方から「手もげる」と言われてしていました。

後頭部は,ぎゅっとやられている感じでした。かき氷を食べてこめかみが痛くなる、あれを頭全体で感じているみたいで。0℃に漬けてみれば分かりますよ。でもいい刺激になったのかな。普段頭悪いし。足温頭低で。

水中でのログロールは,別に冷たかっただけで,すごい嫌というわけではなかったんです。楽しんでいましたからね。顔は水に漬けていると痛いんですが,一瞬ですから大したことはなかったですよ。まあしばらく漬けていると確かに痛いですけど。

ログロールは二人掛かりか三人掛かりかでいろいろやったと思うんですけど,三人じゃないと無理かと言うことになったのかな。水に浸かっていると全然聞こえないんですよ。上からの指示は分かるのですが,細かい会話がわからない。今からこれやります,写真撮りますくらいは分かる。でもその写真はどの瞬間で撮られるかが分からなくて,顔を水に漬けてじっと待っていてもう無理って顔を上げると写真撮られていて。それで笑ったりしているんです。

うつぶせから仰向けになる時,鼻に水が入るんですよ。むせたので,潜水士の方に「あ、水入ったしょ」とか言われて。ゆっくり回されるんで,ちょうど良い具合に鼻に水が入ってくるんです。足が浮いているせいかなあ。

ボード差し込んで,これは楽でしたけどね。最初にバッグボードを下に沈めるのですけど,難しいと思ったら案外簡単だったみたいですよ。

私なんかに気を遣わないでいい写真を撮れば良かったのに。もうちょっと水温が高ければもうちょっとましな絵になったのに,って感じですか。皆さんに言っておいて下さい。あまり気を遣わなくていいって。

 

 

 

事故車両からの救助の時も、すごい気を遣ってくれたんだと思うんですよ。力も緩くて,胸だって触ったっていいのに,「触っちゃうかも」と謝られて。頭部保持もだいぶ弱かったですよ。本当ならがっちりになるんですよね。大した固定されてませんでした。そこまで気を遣っていただいてすみませんという感じです。

 

 

後ろから固定されるのは,前に旭川医大でJPTECのミニセミナーを受けていたので分かっていました。恐怖心はないですよ。助けられるんですもの。でも意識朦朧の患者ならびっくりするかもしれません。事前に何をするか患者さんには言っておいたほうがいいでしょうね。意識がないと思っていても聞こえているかもしれませんし。

ネックカラー,固定はちゃんとされていました。違和感はありますけど当然だと思いますので。

酸素マスクが大きくてずれるんですよ。もっと小さなサイズはないんですか。仕方ないので自分で直したりしていました。

運転席という狭いところで意識のない人をぐっと持ち上げるんですよね。首は固定されていますけど,バックボードをお尻の下に差し込んで載せる時には,注意が腰に行ってしまうので,お尻を上げる時に首がカクッとなるので注意したほうがいいと思います。お尻と背中と,タイミングを合わせて引き上げるのが必要と思います。腰を引く角度に首を動かす角度がついていかなかったり,逆に首が行き過ぎるか。頸椎カラーで頸椎から腰椎までまっすぐにするのが理想なのでしょうけど,かなり難しそうです。

寝かせられる時にも背中が曲がっちゃうんですよ。首を支えている人は,写真では立っていますが,しゃがんだほうがいいと思います。それのほうが腰の動きに首を合わせることができます。それに上から見ていたら背骨のラインが見えないでしょ。見るんだったら横からまっすぐに見ないと見れないと思います。寝かせられた時には雨が降って来て顔にパチパチ当たるのが嫌でした。

車の救助の時にも気を遣ってくれていましたね。いいのにって思っていました。バックボードの固定は痛くありませんでした。
低所からの救出は,コンクリートが冷たくてひどかったです。あれ、顔付けていないんですよ。腕に額を当てて。ばれますかね。

救助の方は「大丈夫ですか」とか声掛けしてくれていたんですか。ボンベの音ばかり聞こえていて,何喋っているのか分かりませんでした。

写真を見るとログロールで首が先に回っていますね。酸素マスクを先に付けるので,マスクを気にして首が早く回るんだと思います。

ログロール後のZ移動はちゃんと30cm動いてちゃんと乗って。3人の息もぴったりで素敵でしたよ。自分が棒になったようでした。固定もがっちりされていますが,痛くなかったです。

マンホール,自分では穴も大きいし,余裕で通過できると思ったんです。でも周りから鼻がぶつかるとか無理無理とか声が飛んで。それが怖かった。体の大きい人はどうするんでしょう。鼻の高い人も無理です。私は鼻も胸もなくて良かったですね。

顔がマンホールを通る瞬間が一番怖かったです。手は当たっても「痛い」で済みますが、顔はそうもいきませんから。固定はがっちりしていて,縦に持ち上げられてもほとんどずれませんでした。すごいなと思いましたよ。縦にベルトなんかなくて横ばっかりで,ズリッとなるかなと思っていたんですが全然ならなかった。それもすごいと思ったんですよね。

潜水の人たち,かっこよかったです。なんというのか,心遣いというのか,言葉をいろいろかけてくれるんです。素敵でしたよ。それに、みんな、動きとか,何て言うのか,かっこいいんですよ。
将来医者になっても、イメージできますよね。その救助隊員や救急隊員がどんな手順で救出して固定して運んで来たのかって。それに現場の状況も把握しやすくなる。そうすればアドバイスを求められた時には医者として指導もしやすくなると思います。

 

 

でも、あのマンホールでは、ああいう感じで上まで引っ張り上げるというのは,初めて分かったことです。あれは縦に上げましたけど、縦がだめな状況もありますよね。そういうのを指示する立場になった時に,そこはこうしたらいいという注意ができるようになりたいと思います。普通の医者だと見たことがないから知らないですよね。そこを、頭の中で映し出せるというのは、すご知識ですよね。改めて思います。車の中から引っぱり出すのだって,やられる前は簡単だと思っていたんです。でも実際にやってみると難しいし,いろいろな工夫も必要になるのがよくわかりました。
参加された皆さん,ありがとうございました。本当に,私のほうがいい勉強させてもらいました。皆さん「来なきゃ良かったでしょ」みたいなこと言ってましたが,行って良かったです。大学で立て続けに試験がないなら何回も行くところなのですけどね。

 

 


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06.7.31

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