061209できない人は・・・
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できない人は・・・
作)基本的に牛乳嫌いな私
私は救急外来に勤めるナースです。昨日も救急搬送の8割が交通事故でした。そんな中でちょっと苦い話を。
昨日、患者を連れてきた救急隊3名のうちの一人に【つわもの】がいました。
交通事故の当事者2名を搬送してきたのですが、まあどちらも軽症。
搬入直後に付き添ってきた隊員さんに、
「事故の形態は?」
と聞くと、
「わかりません、警察が事故処理済みだったので」
「スピードって・・・どれくらい?」
「わかりません・・・」
あまりに即答で
「はぁ?」
って感じでした。
なぜなら、もう一人の当事者を連れてきた別の隊員は、事故の形態も含め、別室で引継ぎとして、医師に状況説明などができていたのです。
(あの〜〜〜?同じ救急車に2人を連れてきていて、どうしてあなたには、事故の形態などの情報がないのかしら?隊員同士で、情報共有ってないわけ?)
と・・・心の中で、叫びました。
(ちょっとがっかりだよー。)
顔を見ると何だか見たことのない隊員さん。新しく入った人なのでしょうか。
それにしても、重症患者で処置に追われていたという風な患者でもなく、かといって、ドライバー同士で正面衝突なのに、カラーひとつつけずに車椅子で連れてくるし・・・。
病院に来てから首の違和感を訴えていたので、すぐにカラー装着。でもね、もっとそれって、先にしておくことじゃないのかな〜?隊員さん!と思っちゃいました。
もちろん、その隊員さんは、さっさと帰っちゃったので、ここで、カラーをつけたことは知らないでしょうが。
JPTECって、結構、言葉的には浸透しているし、【ログロール】とか【頭側の人の指示で!】なんていうのは定着傾向だと思うけど、【なぜそうした方がいいのか?】の部分が弱いんじゃないのかな〜?とか思うんです。
合言葉はPTD(防ぎえた外傷死)の撲滅なんでしょうけど、でも、【死】の回避だけではないですよね?それ(外傷死)をも含めて、交通事故で(受傷機転から考えて)プレホスで、どんな観察と処置が出来ることで、症状の悪化を予防できるか???といった点も大切なんじゃないのかな〜?なんて、ふと感じた私です。
明らかな外傷がなくても、受傷状況でむち打ちが疑われるなら【頚椎カラー】くらいして来るのが当然じゃないのかなぁ〜?そういった些細な配慮というか、基本的な気づきに欠けている隊員さんも、まだまだ多いと感じるのは気のせいではないはず。大々的なセミナーもいいけど、隊員内での教育、指導は、何かしているのかな〜?と、感じた次第。
出来る人は、出来るし、出来ない人は、こんな初歩的なことも出来ないなんて、、、、といったか格差が気になったもので・・・。
それとも、JPTECの目指すところは・・・重症外傷だけなのかなぁ・・・・
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06.12.9/8:16 PM
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