2002/03/15(Vol.101)号「ちょっと休憩」

 
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2002/03/15(Vol.101)号「ちょっと休憩」

2002/03/15(Vol.101)号「ちょっと休憩」

 皆さんこんにちは。私は今置戸日赤で原稿を書いています。ここはフレッツ
 ISDNと無線によって各部屋で自由にインターネットが使えるようになっ
 ています。旭川のケーブルテレビに比べれば転送速度は遅いのですが、どこ
 でも自由に原稿を送れるというのは素晴らしいことです。
 さて、興部進歩の会の第7回勉強会の詳細が決定しました。

 2002年4月24日(水)18:00〜19:30
 興部消防にて
 第一部 (50分)
 心電図100問
 講師: 嘉津山 修司(南宗谷消防組合 枝幸消防署 救急救命士)
 第二部 (15分)
 興部消防に転勤して4ヶ月
 演者: 笹井 智博(紋別地区消防組合消防署興部支署 救急救命士)
 第三部 (25分)
 症例検討
 講師: 佐藤 和幸(紋別地区消防組合消防署雄武支署)

 となっています。終了後には懇親会も予定していますので、医療関係者の方
 はお時間を見つけておいでください。特に心電図は看護婦さんに有益な講義
 です。

 ●麻酔科のお話

 ちょっと休憩
 ずっと難しい話ばかりしていたので、今回は(今回も?)休憩です。

 ・健康診断
 たまに頼まれて健康診断に出かけます。スーパーの食品加工部の健診。小太
 りのお姉さま達が大挙して押し寄せてきます。私はまだ若かったので「あら、
 お兄さんいくつ」から始まり、「結婚しているの」「恥ずかしいわね〜」あ
 ちこちから声が聞こえ、げらげら笑いながら服を脱いでいくのですが、着て
 いること着ていること。無理矢理腹を包んだとしか思えないボディースーツ
 下着までしばらくかかり、「もうこれでいいです、聞こえますから」といっ
 ても自分はしゃべりまくっているため聞こえずにさらに脱ぎます。聴診する
 ために「喋らないでください」とはいったのですが、ずっと喋りっぱなし。
 胸の音など何も聞こえませんでしたが、こんなにしゃべりまくれるのなら元
 気なんだろうということで良しとしました。

 ・先端医療
 今の先端は臓器を作ることです。注目は子供が生まれたあとに胎盤に残った
 血液で、血液の細胞から神経を作ったり肝臓を作ったりします。神経はいい
 ところまで行っているそうです。去年夏に参加した研究会では、胎盤の血か
 ら肝臓を作ろうと研究している人がおおぜいいることが分かりました。その
 研究によれば、血液細胞を飼っているうちに自然と肝臓の働きをするものが
 出てくるというのです。写真を見ると確かに肝臓の構造を取ろうとしていま
 す。何年かしたら脳梗塞の人に注射したら手足が動くようになって、肝硬変
 の人に注射をしたら酒が飲める、そういう時代が来るのかもしれません。で
 もまだまだのような気もする。

                     玉川 進(たまかわ すすむ)
                     旭川医科大学第一病理学講座
                     

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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