2002/01/18(Vol.93)号「頭痛の話(2)」

 
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2002/01/18(Vol.93)号「頭痛の話(2)」

皆さんこんにちは。旭川はいい天気が続いています。冬休みももう終わりなので、子ども達は宿題に精を出しています。この前カムイスキーリンクスに子ども達を連れて行ってきました。リフトはがらがら、ゴンドラもほとんど待たずに乗れます。このスキー場は去年のシーズン中に倒産し2年続けて旭川市の税金を投入して存続しています。だけど、やっぱり経営は厳しそうです。富良野よりおもしろいスキー場なんだけどなあ。

頭痛の話2

2)片頭痛頭の横が痛いのが片頭痛と言われますが、典型例は限られています。それはズキズキとした痛みであること、頭痛が来る前に吐き気やめまい、ひどいときには目の前に光が飛ぶなどの症状があること、女性に多くその母親も同様の頭痛持ちであることです。原因としては頭の血管が急に収縮してその後拡張することによるもので、血管が収縮したときに脳に血が足りなくなってめまいや光を経験し、その後血管が広がることによって頭が痛くなります。血管ですから心臓の鼓動によって広がりずきんずきんした痛みを感じます。この頭痛に対してはとても良く効く薬があるので病院で相談してください。薬を飲むときにも、頭が痛くなってからでは効きません。痛くなる前、「もうすぐ痛くなりそうだな」というときに飲まないと効果はありません。本当に痛くなってからでは普通の頭痛薬で対処することになります。以前働いていた病院で一緒に外来をやっていた看護婦さんが片頭痛でした。朝方痛くなるので、朝になる前、吐き気の段階で起きて薬を飲めるかどうかが問題なんですと言ってました。そのタイミングを逃すと仕事場にたどり着けません。3ヶ月に1回くらいそういうことがありました。

教科書には書いていませんが、この頭痛には酸素がとても良く効きます。痛くなってからでも良く効きます。酸素には頭の血管を収縮させる作用があるためで、ズキンズキンする頭痛、たとえば二日酔いの頭痛にも効きます。もし片頭痛の方がいらっしゃいましたら薬局で酸素を買って試してみるといいでしょう。

玉川 進(たまかわ すすむ)

旭川医科大学第一病理学講座


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