点滴のとりかた・救命士編

 
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基本手技

点滴のとりかた

救命士になれば点滴をとる必要が出てくる。点滴の実際を見てみよう。

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これが一番普及しているテルモの「サーフロー」22ゲージ針。


中身はこのようになっている。金属針の外側にナイロンでできた外筒が付いていて、この外筒を血管内に留置する。

駆血帯を縛る。すぐほどけるように片側の蝶々結びにする。

血管を丹念に探す。最もいいのは二股に分かれているもので、その股の間から合流部を狙うと血管が逃げなくていい。つぎに真っ直ぐなものを選ぶ。

血管を選んだら血管を叩く。CPAでは血管を叩いても血管は浮き出ては来ないだろうけど。

そういうときには体幹から先の方へ向かって血管をしごく。


穿刺予定部位を酒精綿で丹念に拭く。

皮膚を引っ張り血管が逃げないようにしながら穿刺する。

穿刺の角度は30-45度。若い人ほど皮膚が硬いので一気に貫く。

刺しているところ。

血液が逆流してきたら針を15-30度に寝かせる。

逆流を確かめながらさらに針を5mmほど進める。

それでも逆流が得られるときには外筒を左手でがっちり固定しながら内筒(金属針)を抜いてくる。抜く場合には外筒を持つ手の指は必ず患者の皮膚に触れていること。宙に浮いた状態では手と一緒に外筒がいつの間にか抜けてしまう。

外筒を左手で固定するというのは結構やりづらいものなので、手を持ち替えて利き手で外筒を固定する人もいる。内筒が5mm程度抜けたら外筒を血管内に送り込む。

根本まで外筒を入れる。

内筒を抜く前に駆血帯を外す。内筒を抜いて点滴チューブに接続する。


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