190526_VOICE(41)当たり前を継続する信念

 
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主張
『当たり前を継続する信念』

 「整理整頓・身だしなみ」、これは私自身が意識し、日頃から部下に指導していることです。この日常生活においても当たり前のことを職場で徹底することが、災害現場で怪我のない安全・確実・迅速な活動と市民からの信用、信頼に繋がると信じて実行しています。

日頃から「ロッカーや机の上、引き出しの中、仮眠室などが整理整頓されていなければ、いつか現場活動において怪我や事故に繋がる」と指導しています。

例えば、日頃から整理整頓ができていない職員は、災害現場で自らの身を守る防火衣、面体の管理や収納状態が疎かであったり、ロープを収納させても雑だったりします。逆に日頃から整理整頓ができている職員は、防火衣の着装も素早く、出動までに無駄がありません。現場活動で疲れた帰署途上においても、隊長に言われなくても次の現場に備えた資器材の管理が徹底されていますし、帰署後の個人装備や車両管理も安心して任せられます。机上や引き出しの中が整理整頓されていれば、仕事の能率も格段にアップしますし、書類を紛失するようなこともなくなるでしょう。

身だしなみについても、現場活動に繋がるという点では整理整頓と並列的なものかもしれませんが、整理整頓と少し異なるのは、身だしなみは市民からの消防に対する信用度に大きく関わってくるということです。私は日頃から、「シワだらけの活動服や曲がった階級章、汚れた靴、寝癖のついた髪で来客対応したり、避難訓練や救命講習会に出向しても相手に不快感を与えるだけで何も伝わらないぞ」と後輩に指導しています。普段から身だしなみに気を付け清潔感のある職員は、活動服や救急服の着こなしもビシッとしており、立ち姿が凛としていて消防人らしいです。また、そうしたことが普段からできている職員は防火衣や空気呼吸器の着装もきっちりできるので現場での安全管理に繋がります。

我々消防職員は、日頃からの訓練を含め「凡事徹底」が大切だと思っています。

日々の訓練で基本スキルを徹底して繰り返すように、この当たり前のことを習慣化し、徹底することが、現場での事故防止に繋がると思うのです。

『心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる 』

これは、私が好きな野球選手の一人で、元メジャーリーガー、松井秀喜さんの恩師である、石川星稜高校野球部名誉監督、山下智茂さんの言葉です。さあ今一度、自分の活動服、ロッカー、机の上の確認をしてみましょう!全ては現場活動に繋がります。

このような偉そうなことを言いながら、私自身がまだまだ発展途上であり、未熟者でございます。「整理整頓・身だしなみ」に先輩も後輩もなければ終わりもありません。今後も伝えることで自分自身も意識し、学び、向上したいと思っております。

最後に、今回このような執筆の機会を与えてくださったことに心より感謝を申し上げます。
氏名 : 本川 友一(ほんがわ ともいち)

年齢 : 46歳
消防士拝命 : 平成3年

趣味 : 野球、トライアスロン、スポーツ観戦
主張
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