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190701今更聞けない資機材の使い方(74)ターニケット

近代消防2019年7月号、p78-80

1 はじめに

 札幌市消防局中央消防署の阿部隼也と申します。
 今回の「今さら聞けない資機材の使い方」は「ターニケット」について執筆させて頂きます。

2 ターニケットとは

 世界各国で爆破テロが頻発している中で、2019年に行われるラグビーワールドカップや2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて爆破テロへの警戒が進められています。爆発で四肢が切断された場合、創傷を素早く止血し「防ぎえる外傷死」を防ぐことが大切です。そこで早期に止血をするためにターニケットが注目を集めています。

3 ターニケットの使用方法

出血部位から5~8cm中枢側にバンドを巻く

(1)四肢を輪の中に入れる(写真1)(写真2)

写真1
上肢:バンドを腕に通す
 
写真2
下肢:バンドを腕に通す
 
 

(2)バンドの先を強く引く(写真3)(写真4)

写真3上肢:バンドの先を強く引く
 
写真4下肢:バンドの先を強く引く
 

(3)ハンドルを回す(写真5)(写真6)

写真5上肢:ハンドルを回す
 
写真6下肢:ハンドルを回す
 
 

(4)△形の止め具に棒を引っ掛けて固定する(写真7)(写真8)

写真7上肢:止め具に棒を引っ掛ける
 
 
写真8下肢:止め具に棒を引っ掛ける
 
 
 

(5)時間を記録する(写真9)(写真10)

写真9上肢:時間を記録する
 
 
写真10下肢:時間を記録する
 

(6)四肢をベルトの輪に通せない場合

 
 

1)バックルを外す(写真11)

 
写真11バックルを外す
 

2)四肢に巻き付ける(写真12)

 
 
写真12四肢に巻き付ける
 

3)四肢に巻き付けてから(写真3)(写真4)のステップに進む。

 

4ターニケットを使用する際の注意事項

 
・生命の危機が切迫している出血をしている傷病者に対して使用した場合は、2時間までは解除の必要はないとされています。ターニケットを緩めることで出血量を増加させ生命予後を悪化させることが報告されています。
・止血を行う実施者は標準予防策を行った上で実施します。標準予防策は、血液をはじめ、唾液・鼻汁・喀痰などすべての体液には感染性があるものとして取り扱います。
 

5おわりに

 
これから2019年に行われるラグビーワールドカップや2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピック競技大会等の大規模な国際的イベントの開催を控え、テロ等の不測の事態が発生した際の対応を行うために、ターニケットの使用方法や注意点の知識を深めて、慌てずスムーズな現場活動を行いましょう。
 
 
 
 
名前:阿部隼也
読み:あべとしや
所属:札幌市消防局中央消防署警防課
出身地:札幌市
消防士拝命年:平成25年
救命士合格年:平成25年
趣味:ボーリング

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