250414書評★★★★★最後の砦

 
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書評

月刊消防 2024/07/01, p82

ベルビーツーワン

最後の砦
8)上之二郎
9)産経新聞出版
10)1,047円
11)★★★★★
12)本文
航空自衛隊救難隊。天候の悪い夜間や、長距離の移動が必要な場合など、消防、警察、海上保安庁等の救助機関の活動限界を超える状況下において、災害派遣として救助活動を行う人命救助「最後の砦」。レスキューを生業とする者ならば、一度はその名を聞いた事がある部隊ではないだろうか。本来は交戦空域において不時着した自国の戦闘機パイロットの救助を目的とする部隊である。水中30メートルから地上高度3,000メートルまで、海であろうが山であろうがどんな状況でも機外に進出して救助活動を行う超人的な男たち。そんな超人的な男たちのヒューマンドキュメントが本書である。
実際の現場における活動内容だけではなく、救うことができなかった命に対する隊員の後悔や苦悩が包み隠さず記録されており、人命救助に命を懸ける隊員の熱い思いが伝わってくる良書である。
厳しい訓練を乗り越えたからこそたどり着ける現場があることを教えてくれる。

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