250812_VOICE#106_伝えることの難しさ

主張

月刊消防 2024/11/01, p57

月刊消防「VOICE」

 


伝えること難し

みなんは、人に物伝える時に一方的に伝えているだけになっていませんか

何度伝えてもなかなか伝わらない、どうすれば伝わるのか?と日々悩んでいる方も多いのではないでしょうか。気が付けば私も先輩より後輩職員の方が多くなり、を教わる立場から教える立場となってきています。人に物伝えることがいかに難しことなのか、相手が理解しようとし、学ぶ姿勢がないと伝わらないのか、今も答えが出ずに悩んでいるところであります。

そこで、少年野球の話をせてくだい。私には、3人の子供がいて小学校1年生の長男が令和6年4月より地元の少年野球に入団しました。私も野球経験者であり、チームからコーチの依頼があったため、子供は野球部1年目として、私はコーチ1年目として努力しているところです。しかしながら、コーチとなって1年も経っていませんが、早くも指導方法で壁にぶつかっています。

私も小学校4年生から少年野球に入団し、高校3年生まで野球を続けていたため、ある程度の知識や技能はあると思っていました。培った知識や技能をそのまま子供たちに伝えればいいと安易な考えでコーチを引き受けたことが間違いだったのです。私がコーチとなった当初は、1年生から6年生までで22人の選手がいました。全員に同じことを伝えたところで、高学年は理解できても低学年には伝わらない。同学年でも理解力が違う。学年や一人一人の性格に合わせた伝え方、指導をしなければいけないと指導の難しを痛感したのを今でも鮮明に覚えています。

そこで、私の好きな山本五十六の言葉。「やってみせ言って聞かせてせてみてほめてやらねば人は動かじ」を取り入れてみようと考えました。すると子供たちは、コーチが一緒になって野球をしてくれるのが嬉しいのか、楽しそうに私の動きの真似をしたり、今まで行動に移せなかった子が自ら野球に取り組む姿勢を私に見せてくれたりと、子供たちの成長を感じ、コーチとしても1歩前進できたのではないかと考えています。

でも、後輩に一方的に伝えるのではなくて、まずやってみせてから解りやすく内容の説明をすることが効率かつ効果的ではないでしょうか。解らないことを一方的に伝えたところで、理解してくれないどころか、「解りました」と言われ話が終わってしまいます。それでは、伝える側も教わる側も成長しません。教わる側に伝わらないのは、伝える側にも少なからず問題があります。消防職員が全員同じ理解力があると思わず、一人一人に合わせた指導方法を見つけ出して欲しいです。

伝えること難し」これは、永遠の課題になるかもしれません。しかし、伝える側と教わる側が向き合うことで解決する可能性があるため、みなん今一度今までの指導方法を振り返ってみてくだい。

プロフィール
・小林大輔(こばやしだいすけ)
富岡甘楽広域消防本部富岡消防署甘楽分署
出身地:群馬県高崎市
平成21年:消防士拝命
平成31年:救命士合格
趣味:スポーツ観戦、BBQ
主張
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