250905_資器材をもう一度学ぼう!_#5_感染防御_北海道留萌消防組合小平消防署_中村亮介

基本手技

 

プレホスピタル・ケア 2024/12/20 通巻184号 p48-9

目次

1.はじめに

新連載の第5回を担当させて頂きます留萌消防組合小平消防署の中村と申します。本連載のテーマは資器材を学ぼうということで「感染防御」について執筆させて頂きます。

2.感染防御

まず、救急活動における感染防御としてはすべての傷病者に感染の危険があることを意識することが大切です。救急隊員は、感染に対する正しい知識や意識をもつことにより、救急隊員自身への感染を防御することとなります。

3.感染の種類(抜粋)

【飛沫感染】

感染者が咳やくしゃみをした際に飛び散る病原体を多く含むしぶきを、近くにいる人が吸い込むことにより感染します。又、通常最短距離で1m程度飛来します。

代表的な感染症インフルエンザ、ムンプス、風疹など。

【空気感染】

病原体のしぶきが空気中で乾燥することにより飛沫核として空気中を浮遊し、それを吸い込んでしまうことで気道を通じて体内に侵入し感染します。又、空気の流れにより広範囲に拡散します。

代表的な感染症麻疹、水痘、結核など。

【接触感染】

感染者から排出された病原体がある唾液や体液が直接、または間接的に皮膚や粘膜に接触することにより感染します。

代表的な感染症…B型肝炎、結膜炎、胃腸炎など。

新型コロナウイルスは飛沫感染・空気感染・接触感染の3つ全てで該当し、世界的にも大流行しました。令和5年5月より「5類感染症」に移行しましたが感染力が強力であり重症化しやすい感染症の1つでもあるので、今後も注意が必要です。

4.感染対策

救急隊員である以上、自分の身は自分で守る必要があります。そのためには感染防止衣の正しい装着方法を再度、確認していきたいと思います。

【全身】

(写真①)極力、肌の露出部分を減らします。

【上衣】(写真②~③)

(写真②)感染防止と衣服汚染や劣化を防ぐ役割があります。

(写真③)感染防止衣のサイズがあっていない場合、手首に隙間が空くことがあり、直接皮膚に菌が付着する恐れがあります。

【下衣】(写真④)

(写真④)上衣と同様に衣服汚染を防止します。

【足元】(写真⑤)

(写真⑤)シューズカバーは、靴下や靴の汚染を防ぐために重要です。

【頭・顔】(写真⑥~⑨)

(写真⑥)ゴーグル、マスクを着装します。帽子の代わりにヘルメットの着装でも可能です。

(写真⑦)ゴーグルは、感染防止以外にも飛散物から目を守る効果があります。

(写真⑧)マスクは、鼻の部分をしっかり 押さえて隙間をなくします。

(写真⑨)マスクの上から鼻を出してしま うと鼻が露出してしまいマスク の意味がなくなってしまいます。

【手元】(写真⑩~⑪)

(写真⑩)手首までしっかり覆うことがポイントです。

(写真⑪)穴が空いている手袋は付けている意味がありません。

N95マスクの付け方】(写真⑫~⑭)

(写真⑫)ゴムを引っ張り広げ、顎をしっか合わせて後頭部にゴムを掛けます。

(写真⑬)鼻部分は指で押さえて隙間をなくします。

(写真⑭)装着完了です。

5.おわりに

救急、救助活動を行うということは傷病者と接触することであるため、活動は常に感染症のリスクと隣り合わせとなります。救急隊員として感染防止対策はもちろんのこと、使用した救急資器材の消毒等を適切に実施し感染リスクを軽減できるよう、努めていきます。

 


著者

著者

氏名:中村亮介(ナカムラリョウスケ)

所属:北海道留萌消防組合小平消防署

出身:北海道留萌市

消防士拝命:平成26年4月1日

趣味:野球

 

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