260328_VOICE#115_嫌われる勇気

主張

月刊消防 2025/08/01, 47(08)通巻554、p82

月刊消防「VOICE」

 


「嫌われる勇気」

指導する立場になってから、何度も心に問いかける言葉となりました。指導の現場では、時に厳しい意見や期待に応えなければならず、自分の理想と他者の望みがぶつかり合うこともあります。そうした場面では、すべての人に好かれることを目指すのではなく、信念を持って導くことの重要性を痛感します。
最初に直面した葛藤は「信頼関係と結果」のバランスです。相手にとって成長につながる指導を行うには、時には厳しいアドバイスや指摘が必要ですが、そうしたフィードバックが誤解を生んで関係を悪化させる可能性もあります。「嫌われる勇気」を持たなければ、どうしても相手に迎合してしまい、真の成長を支えられなくなります。
しかし、心のどこかで相手に良く思われたいという気持ちが残っていると、指導が甘くなり、結果として相手の成長の妨げになりかねません。この葛藤は、指導者としての自分を何度も揺るがしました。
また、指導者としての決意のひとつは、自分自身が「学び続ける」ことです。指導者といえども、完璧ではありませんし、常に正しいとは限りません。自分が成長し、視野を広げ続けることで、より良い指導ができると信じています。そのため、批判や失敗を恐れるのではなく、それらを自分の成長の機会と捉えるよう心がけています。「嫌われる勇気」を持って、率直な意見を受け入れ、改善に努めることが、指導者としての責任だと考えています。
指導の道を進む中で、最も大切にしているのは「相手の自立を支えること」です。時には指導の過程で感情がぶつかり合うこともありますが、その瞬間が、相手が自分自身の力で問題を乗り越える契機になることを信じています。嫌われることを恐れずに、相手にとって本当に必要な道を示すのが、真の指導者の役割であり、勇気ある選択です。
私は「嫌われる勇気」を胸に、相手の成長と自分の信念を貫く指導者でありたいと決意しています

氏名:松川智博
読み:マツカワトモヒロ
所属:千葉市消防局稲毛消防署
出身地:千葉市
拝命年:平成15年
合格年:平成22年
趣味:旅行
主張
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