後輩が言っていた。
「じゃ、後でLINEで写メください!」
……おいおい待て。“写メ”って、“写メール”の略だぞ?
写して、メールで送るから“写メール”。LINEで送ったら、
こういうのって、「ファックスでPDF送ります」
なんとも言えない気持ちに似ている。説明はできるけど、まあ…通
でも略語って、掘ってみるとけっこう面白い。
「シャーペン」は「シャープペンシル」。
シャープが作ったペンシルだから。それが、
「リモコン」は「リモートコントローラー」。まあ、
「カラオケ」は「空(カラ)オーケストラ」。
そして、「タクシー」は「タクシーメーターカブリオレ」。
もともとはドイツ語の「タクサメーター(Taxameter)」
このメーターを備えた乗り物が、フランス語で「cabriole
「タクシーメーター・カブリオレ(taximeter-
オープンな馬車にメーターを載せた、今でいう“料金制オープンカ
それがイギリスで「タクシーキャブ」と短くなり、
よく考えてみると、今のタクシーはすべて屋根つきの密閉車両。
なのに語源には、“屋根なしで跳ねるように走るオープン馬車”の
言葉だけが、昔の馬車時代の記憶を抱えたまま走り続けている。
そんな“ズレ”もまた、言葉の進化として興味深い。
そんな略語たちの中には、
意味や想いがギュッと詰まってるものもある。
勤務中、救急隊で出動する時、
消防隊の上司がいつも言ってくれる。
「いってらっしゃい」
この一言、当たり前に聞いてたけど、
実は「行って、無事に、帰ってらっしゃい」の略。
つまり、「無事に帰ってこいよ」ってこと。
言われるこっちも「行ってきます」と答えるけど、
これも本来は「行って、無事に、帰ってきます」の略。
消防や救急の現場には、ぴったりの言葉だと思う。
安全管理の集大成ともいえる言葉だ。
略されていても、
そこに込められた気持ちは、ちゃんと伝わる。
出動を終えて戻ると、私はこう言う。
「ただいま(戻りました)」
この一言で、1件出動が完結するんだと思った。
そして、帰宅して「ただいま(無事に戻りました。



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