060708腰部の構造と腰痛

 
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060708腰部の構造と腰痛

(1)脊柱(背骨)の構造
人間の脊柱は、一本の長い骨のように思われがちですが、実は椎骨と椎骨との間には椎間板という柔らかい組織があり、この椎間板がクッションの役目を果たして、運動による衝撃などを和らげているのです。この椎間板の中心は柔らかい組織(髄核)ですが、周囲は強靭な組織(線維輪)で囲まれています。この強靭な組織に何らかの原因で裂け目ができると、腰痛の原因となります。人間の身体を支えている脊柱は、椎骨と椎間板が連続的に積み重なった構造と緩やかにS字状カーブすることで、外部からの衝撃や体重の負担を和らげているのです。
(2)腰痛の種類
① 筋・筋膜性腰痛症(いわゆる腰痛症)
腰痛の約50%を占めるのが筋・筋膜性腰痛症(いわゆる腰痛症)です。X線などの検査でも異常が認められず、腰が何となく重い・だるいといった症状がみられます。その原因の一番に挙げられるのが「姿勢の悪さ」で20代、30代の若い人に多く、腹筋・背筋などの筋力低下に伴うバランスの崩れによるものだと言われています。

実際に「姿勢の悪さ」がどのくらい筋肉に影響しているかというと、正しい姿勢での座り方とデスクワークに多い前屈みの座り方とで腹筋と背筋の状態を比較した場合に、正しい座り方の筋力をそれぞれ1とすると、前屈みでは背筋に約3倍の負担がかかっているのです。

② 椎間板ヘルニア
「ヘルニア」というのは、ある構造体の内部に存在しているものが、その外部へ脱出するという意味で、例えば鼠経ヘルニア(いわゆる脱腸)などのことを言います。椎間板の場合には、その中心部にある髄核がそれを包んでいる線維輪の外部へ飛び出る事を意味します。椎間板ヘルニアは上下椎骨から瞬間的に強力な、または慢性・持続的な負荷をその間にある椎間板が受けた場合に起こるとされています(解剖学的に第4・第5腰椎の間が多い)。病理学的には3〜4種類に分類されますが主なものは突出型ヘルニアと脱出型ヘルニアです。
突出型ヘルニアは髄核が後方に押されて線維輪が断裂し、全体として椎間板は後方へ膨隆していますが、髄核そのものは線維輪の外部へ脱出していないという状態で、この膨隆している部分がその近くを走っている腰髄神経の根部を圧迫する「根性坐骨神経痛」という強烈な下肢への電激痛を引き起こします。

一方、脱出型ヘルニアは突出型ヘルニアの進行形で、髄核が文字通り線維輪の外側へ脱出し、根性坐骨神経痛を引き起こすもので、一般的には外科的手段を取らない限り治癒もしくは除痛する事が難しいと言われています。

【関節の位置(締りと緩み)】
MacConaillによれば、関節面が一致し、靭帯及び関節包が緊張し関節の遊びのない位置をclose-packed position(CPP)といい、それ以外の位置をloose-packed positionといいます。またloose-packed positionのうち、最もゆるい位置をleast-packed position(LPP)といい、関節の遊びが大きい位置です。しかし臨床的には、膝関節のspinningが90度屈曲位で最も遊びが大きいなど相違があるものがあります。肩関節に関しては半外転位がLLPです。
【介助実践】
① 寝返り(一般的な介助、片麻痺の方の介助)
② 起き上がり(仰臥位→長座位〜片麻痺の方の介助)
③ ベッド上起き上がり(仰臥位→端座位〜片麻痺の方の介助)
④ 端座位からの立ち上がり
⑤ ベッド⇔車椅子の移乗(一般的な介助、片麻痺の方の介助、
体格差がある場合の介助)

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06.7.8/6:04 PM

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