当たり前のことを当たり前に

 
  • 396読まれた回数:
主張

当たり前のことを当たり前に

2018年2月25日日曜日

消防士を拝命し26年が経ちました、この間、多くの皆様にご指導いただき今日まで消防人として務めることが出来ています。

近年、社会情勢の大きな変化により地域住民の消防に対する期待はますます高まっています。それが故に、私が今必要と感じていることを私見としてお伝えします。このことが、皆様方の参考となれば幸いです。

・「目配り、気配り、心配りが出来なければ人の命は救えない!」

救命のためには、日々、最新の知識・技術を習得し、また研究し、訓練を反復することが必要です。このことは皆さん当然のこととご理解しておられると思いますが、その根本には「目配り」、「気配り」、「心配り」というものが存在すると思っています。

「目配り」とは、細心の注意をはらい見聞きし、様子を確認すること。

「気配り」とは、自分側から、相手が何を求めているかを考え、行動すること。

「心配り」とは、相手の立場になり、行動すること。

そこで、この三つの「配り」を養うために日々実践することを次にお示しします。

・「凡事徹底」

この言葉の意味は諸説ありますが、「なんでもないような当たり前のことを徹底的にやること。」もう一つは「当たり前のことを極めて他人の追随を許さないこと。」とされています。普段から「凡事徹底」を実践することで目配り、気配り、心配りが養われるのではないかと感じています。

それでは何を実践するかというと「挨拶」、「整理」、「整頓」、「掃除」、「時間厳守」、「服装」です。

「挨拶」:交流の基礎であり人と人を結ぶ始まりである。相手に正対し、はっきりと挨拶する。

「整理」:乱れたものを整えること、若しくは、必要なものとそうでないものを分け不要なものは処分する。

「整頓」:必要なものをいつでも取り出せるようにする。いつも同じ場所に置き、同じ場所に戻す。

「掃除」:ゴミが落ちていたら拾う。汚れていたら綺麗にする。

「時間厳守」:決められた時間を守ること。決められた時間、期日までに依頼された作業、仕事を完成させる。

「服装」:常に清潔感のある服装、不快感を与えない服装を心がける。

一見このような事がなぜ現場活動、救命と結びつくのかと思われるかもしれませんが、皆さん現場活動に照らし合わせ考えてみてください。まんざらかけ離れたことではないと思います。普段からこれら当たり前のことを徹底的にやれば、「目配り」「気配り」「心配り」が自然と身につき、広い視野をもって現場活動が行えるようになります。

終わりに、我々は、日々、複雑多様化且つ大規模化する災害の最前線で活動し、地域住民の負託に応えていかなければなりません。まずは、自身を俯瞰し、そして、普段から当たり前のことを当たり前にやり、小さな努力を惜しまず続けましょう。これがプロフェッショナルの第一歩です。

名前:山本智靖(やまもとともやす)

所属:大田市消防本部総務課44歳

消防士拝命:平成3年4月

救急救命士合格:平成11年11月

趣味:高校野球観戦

主張
スポンサーリンク
opsをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました