160306高田貢(釧路北部消防事務組合消防本部)自分の物差し理論

 
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主張

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160306高田貢(釧路北部消防事務組合消防本部)自分の物差し理論

高田貢(たかだみつぐ)

釧路北部消防事務組合消防本部
出身地:北海道釧路管内標茶町
消防士拝命年:平成11年4月
救命士合格年:平成17年

趣味:剣道

「今の若い奴は・・」「ゆとり世代はちょっと違うな」「俺らの若い時はもっとやっていたな?」部下ができ指導的立場になった時、このようなことを考えたことはありませんか?こんな時「部下の立場になって考えよう」そういう姿勢こそが大事だと考える人が多いと思います。

私もそうでした。しかしこの事は間違った方向へと進んでしまう1歩となります。

人間は相手の気持ちを考えようとする時自分の過去を基にしか考えられない生き物です。言い換えれば「自分の物差し」で部下を測ってしまうのです。これがなぜいけないか。それは自分の過去を美化してしまうからです。

年齢と共に過去の自身の評価は上がります。その中でも2つの山があります。

30代初頭に「俺も若い頃は大変だったよ?」と自分を語り始ます。これが1つ目の自己評価上昇の山です。50代になれば不都合な過去は忘却の彼方へ行き、嫌なことは忘れ良いことだけを覚えている状態になります。これが2つ目の自己評価上昇の山です。年齢が上がる程自分の過去がとても美しく、優秀なものになっていくのです。

その様な人間が相手の立場になって考えているとしたらどうなるでしょう。

1「あいつは何で仕事ができないのだろう」

2「俺があいつくらいの時どうだった?」

3「いや、いくらかマシだった気がする」

4「・・ということはあいつができないのは俺より能力が低いか、怠けているかも」

5「あいつダメだな」

このような考えの道筋を辿ってしまうでしょう。「部下は仕事ができない」と考えると何でも自分でやるようになり「自分でやった方が速い」と考えます。これでは教育を放棄のと同じです。

コミュニケーションを取らず自分の物差しで部下を評価してはいけません。いろいろな人間がいて、それぞれ考えがあって、皆優れた能力を持っています。教育とは、長所を見出し、チームの利点として活用し、未熟な点を評価し、根気強く指導しながら、成長する姿を楽しみにすることです。

「今の若い人の考えはいいね」「ゆとり世代だからできることがある」自分の物差しは意外と小さく真っすぐなものではないことを心に刻み、一緒に働けることに感謝し、小さな達成感から答えを導いていく指導者になりたいと私は思っています。


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16.3.6/11:15 AM

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