151227大井雅博(興部消防)相手の立場に立ってみる

 
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主張

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151227大井雅博(興部消防)相手の立場に立ってみる

大井雅博(おおい まさひろ)

紋別(もんべつ)地区消防組合消防署興部(おこっぺ)支署
年齢:44歳
出身地:紋別市
消防士拝命年:平成元年4月
救命士合格年:平成18年5月

趣味:仕事

仕事をしていて、このような経験をしたことはありませんか?用件があり電話をかけた際に相手から「今、ちょっと忙しいから後にしてもらえる」とか「急にそんなことを言われてもなぁ」とか。こちらとしては、自分の仕事の都合もあって今電話をかけたのに、とか、急な話って言われても、遅かれ早かれ言わざるを得ないことなんだけどなぁ、とか。

消防には消防の立場がありますから、当然、言うべきことは言わなければいけません。ただ、それと同じように、相手にも相手の立場があるということを忘れてはいけません。相手の立場に思いをめぐらし、もし自分がその立場にあったならどのように感じるか、どんな反応を示すか、なんと言うだろうかと想像してみてください。でも、あなたが相手のことをよく知らない場合、その立場を想像することはとても困難なことだと思います。そんな時には、ちょっとしたことでも構わないので相手を知る努力をしてみてください。

年齢が分かれば、目上の人なのかどうかが判断できますし、ベテランか若手かといったことも推測することができるでしょう。相手が自分と同年代だと分かった瞬間に、打ち解けた雰囲気になれるかもしれません。職業が分かれば、いろいろなことを推察できるはずです。農家、漁師、商店主、飲食業、旅館業など、それぞれの職業ごとに繁忙期があり、一日の中でも手が離せないときとゆとりのあるときがあるものです。相手の仕事内容を推し量ることができれば、忙しい時間帯には電話連絡を控えるといった配慮ができるようになると思います。また、その仕事にはどんな苦労があるのか、社会情勢や景気などからどのような影響を受けているのか、といったようなことにも日ごろから興味を持ち、知ろうとする姿勢が肝要です。

行政指導などを行うときにも、お互いの立場の違いを意識した上で慎重にその内容を相手に説明する必要があります。指導事項が単に法令順守を求めるだけのものではなく、相手の立場を改善せしめる結果となることを伝え、理解が得られるよう対応しなければいけません。消防の立場からだけでなく、相手の立場から見ても指導に従うことで火災による被害を低減でき、事故を未然に防止できるようになる、と思ってもらうことが重要です。そのためにも、相手の立場に立って考えてみるという作業はとても大切です。

相手を知ることで、はじめて、相手の立場に立ってみることができるようになります。仕事を通してかかわりを持つ全ての人に対して、常に関心を持ちながら接し、知ろうとする姿勢で臨み、相手を理解する努力を怠らないようにしてください。そして、一度は自分の立場を離れ、相手の立場に立ってみてください。自分の場所からは見えていなかったなにかを、きっと目にすることができるでしょう。


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15.12.27/11:09 AM

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