151227森山靖生(留萌消防)自分の体は自分が一番わかっていない

 
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主張

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151227森山靖生(留萌消防)自分の体は自分が一番わかっていない

氏名 森山靖生(もりやまやすお)

所属 北海道留萌消防組合消防本部

年齢 51歳

出身地 北海道留萌市

消防士拝命 昭和58年

救命士合格 平成8年

趣味 スポーツ観戦、ドライブ

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「戻ってきましたね。よかったですね。」

意識が戻った時に私が最初に聞いた言葉でした。平成22年8月、46歳の時。火災現場で急性心筋梗塞を発症した私は、留萌市立病院から市立旭川病院へ転院搬送途上に心室細動のため意識を失い、同乗していた医師による2回の除細動のあと意識を回復しました。転院先の旭川市立病院では緊急心臓カテーテル検査を行い、右冠動脈と左冠動脈の2ヶ所にステントを留置。約1ヶ月間の入院治療、約2週間の自宅療養を経て職場復帰しました。現在は事務職で毎日勤務をしています。

昭和58年に消防吏員を拝命してから、隔日勤務をして第一線で消防、救急、救助活動を行っていましたが、今考えると勤務中も非番日も不規則で偏った食生活を送っていました。職場の年2回の健康診断では40歳頃からコレステロール高値、中性脂肪高値と脂質系の異常を指摘されていたものの、投薬に頼らずにランニングや食事改善で改善できると信じていました。

心筋梗塞になる1ヶ月前、朝の通勤歩行中に初めて胸部に不快感を覚えましたが短時間で消失しました。数日後にまた同じ症状がありまた短時間で消失。これを何度も繰り返しました。たまに左腕全体に痺れ感が出現しましたが、その時にはこんな重大な病気が隠れているとは思ってもいませんでした。

発症した日も通勤歩行中に胸部違和感がありましたが執務に就くと消失、救急活動時も何事もなく遂行していました。同日の午後近くになり火災指令にて出動し、ホース延長のため約50m程度走ったところで急に体が熱くなり、堪え難い呼吸苦・冷や汗・胸部不快感を自覚したため、救急車にて留萌市立病院へ搬送してもらいました。心エコー検査にて前壁梗塞を疑われたため市立旭川病院へ転院決定、搬送中に心室細動となり除細動が行われたものです。

市立旭川病院では前述のとおりステント留置術が施されたのですが、術後に医師から「左冠動脈に著しい狭窄があり、殆ど血流がない状態だった。おそらく右冠動脈側からの血流によって左冠動脈領域をカバーしていた思われるが、今回は右冠動脈の詰りによって発症したようだ」と聞かされました。

救急隊長として色々な救急患者に接し処置等を行ってきましたが、【自分の体は自分が一番わかっていない】とつくづく感じた瞬間でした。

後輩の皆さん、特に独身の皆さんへ。インスタント食品や高カロリー食などで、偏った食生活になっていませんか。若いうちはまだ大丈夫と思っているかもしれませんが、職場での健康診断結果を甘く見てはいけません。悪い数値でしたら2次検査を受け、医師の指示を聞いて早めに改善しましょう。


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15.12.27/11:05 AM

主張
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