061229何事も経験

 
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何事も経験

作)自転車小僧


自主勉強会開催秘話 何事も経験 病院実習 頼まれ事は引き受けよう


 人に何かを教える、伝えることは非常に難しいことだと思います。まして人前で話すのが苦手な自分にとっては、救急講習会で指導を行うのは、非常に難しいことでした。普通救命講習では、事前に話すことをまとめてはいるのですが、緊張で3時間何を話しているのか、自分でも訳のわからないこともありました。
 講習が終わった後の受講者の反応はもちろん「イマイチ」です。「長い講習だね、何とかならなの?」「つまらなかった」などの意見が多く、こんな状態が続いていたら、「救急講習会」は「つまらない」という噂が伝わってしまい、救急講習会を受講してくれる人がいなくなってしまうのではと、危機感を覚えました。

 自分には人前で話す「経験」が非常に少ない。経験を増やせば、気持ちに余裕が出てくるのではと思いました。以前は人前で話すことを頼まれても断り続けていましたが、何事も経験、チャンスがあればやってみようと考え方を変えてみました。

 そう思っているときに、あるセミナーで知り合った医師から「今度、救急隊員向けの勉強会をやるけど、○○について講師をしてみないかい?」頼まれた。以前の自分なら間違いなくその場で断っていたでしょう。でも、今回はやらせてもらうことにした。

 救急隊員を対象にした勉強会、下手なことを話すわけにもいかないので、色々本を調べ、ない知識を搾り出し、使ったことのないプレゼンテーションソフトを使って資料を作りました。この作業が、意外にも楽しくて「あれ、これはいけそう!」と変な満足感がありました。時間的にも余裕があったので、退屈させないようなネタも入れてみました。

 そして勉強会当日、最初は相変わらず緊張して、上手く話せませんでした。が、話しを進めていくうちに、自分の話すことに受講者の方から「へー、知らなかった」「そうだったんだ」などの反応があり、いつもと違うものを感じました。勉強会が終わって「いやー、楽しかったよ」「プレゼンが面白かったよ」などの感想をもらいました。今までに感じたことのない満足感がありました。このことをきっかけに、人前で話すことが楽しく感じるようになり、苦手意識がだいぶ少なくなりました。

 それからの救急講習会では、テキスト通りのことを話して終わるのではなく、自分の経験した事や感じた事、たまには脱線して笑い話などを入れながら話す余裕が出てきました。プレゼンテーションソフトで写真や動画などを使い少しでも理解しやすいように工夫してみました。すると、以前とは違い、受講者の反応もよくなりました。講習会終了後に「楽しかったよ」「他の人にも受講するように勧めます」など、教える側としての最高の言葉をかけてもらえるようになりました。やはり何事も経験が必要だと思いました。人前で話す苦手意識を克服する機会を与えくれた医師に大変感謝しております。今後も楽しい講習会をやっていきたいと思います。


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08.10.12/10:22 AM

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