2001/02/23(Vol.46)号「スノーボードの話」

 
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2001/02/23(Vol.46)号「スノーボードの話」

スノーボードの話

桑辺博崇町長こんにちは。昨日ビッグマウスから町長もメルマガを読まれているという話を聞きしました。一ヶ月に一回細々と書いていますので、お時間のあるときにでもお読みください。

興部国保病院の医師当直室に電話回線が引かれ、インターネットができるようになりました。電話線は事務室のファクシミリの接続電話端子から事務室と廊下の天井を這い、さらに当直室の床を這ってiMacに繋がっています。国保病院の事務方の苦労が偲ばれる配線にしみじみ見入ってしまいました。有り難いのですが、当直室では歩くところに線が這っていて引っかけそう。でも私はやはり事務室で原稿を書いています。当直室では寝てしまいそうだし、事務室は土日にもいつも五島巧事務次長がいて、緊張しながら執筆できるからです。五島さんはよく働きます。コーヒーも入れてくれます。たまに買い物に行くようです。

この前の日曜日に旭川市内の病院で日当直をしました。この日は交通事故の患者が6人。それとスキー場からの患者。

20歳の男性はスノーボードで林のくぐり抜けをやっていたところ木に激突したそうで、左胸部の激痛・呼吸困難を訴えていました。咳をしたところ血痰が出たとも言います。肋骨骨折から血気胸になっているのかなと痛がる背中を押してみましたが、痛みは広くて、決して限局したものではありません。写真を撮っても骨折は見られず、そのまま2時間休んで帰しました。肋骨骨折では折れているところを押すととても痛がります。背中を叩くと折れているところが痛みます。ひどい場合には骨折した部分が盛り上がっていることもあります。

16歳の男性はスノボで手をつき、手首が凹んだと言って来院しました。大して痛がっていません。見ると、手首のところだけがスプーン曲げのように変形しています。「これ、折れておるよ」というと本人はとてもびっくりしていました。レントゲン写真を見ると、骨はぽっきりと折れているのではなく、竹を折ったように骨がずれている形です。子供の場合には骨が柔らかいので、竹や柳のようにしなった形で折れることがあります。

スキー場からは6人来ましたが、ふつうのスキーヤーはエッジで頭を切った女性と回転競技中にポールに激突した子供だけで、4人はスノボです。スノボは病院にとってお得意さまなのです。

前回も触れた「興部進歩の会」第2回目も大盛況のうちに終了しました。遠くは阿寒湖からも救急隊員が参加してくれたのにはびっくりしました。一番評判がよかったのが長谷川有貴子栄養士のアレルギーの講義でした。長谷川さん、どうもありがとうございました。

そのあとには消防署の松田幸司がヤンキーな奥さんと一緒に珍味を持って遊びに来ました。ついでにビッグマウスも来ました。珍味は浜でしか採れないもので、一般には手に入らないものだとか。奥さんの実家が漁師なのでわたしにもお裾分けというわけです。おいしいねと松田に言うと、食べ慣れている上にあまり好みではないと。羨ましい話です。

2001-2-17 16:44

玉川 進

興部町国民健康保険病院


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