060504自主勉強会開催秘話

 
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060504自主勉強会開催秘話

作)自転車小僧

 自分の勤務する田舎の小さな消防で自主勉強会を開催することになりました。開催するまでの経緯、実際に開催してどう変わったかをお話しします。

 きっかけは、自分が他の消防で開催されていた、勉強会に参加したことから始まります。4年前、救急に興味があるが、どのように勉強したらよいか模索しているときに、ちょうど勉強会の開催を知り「ワラにもすがる思い」で参加しました。それまでは、他の消防の方との付き合いは極少数でしたが、この勉強会の参加で、消防職員はもちろん、医師、看護師、保健師さんと知り合いがかなり増えました。ちょうどこの頃は、一次外傷救命処置、MC体制の確立、包括指示の除細動など、救急を取り巻く環境が大きく変化した時期でもあり、自主勉強会でも、この救急の変化に対応する内容での開催が多くなりました。勉強会の開催地の方から話を聞くと、「勉強会をきっかけに職員の救急に対する考え方が変わったよ」とのこと。自分の勤務する消防では救急に関してどちらかというと救急が苦手な人が多いため、この状況を少しでも変えるきっかけに勉強会を開催できたらなと思っていました。

 いつかはあの消防のようにと思いつつ、手初めに、組合内の消防職員だけで自主勉強会をやってみました。内容は一次外傷救命処置で、セミナー修了者を中心にスタッフを決めて、組合内の各消防を回り勉強会を開くものです。組合内で顔見知りが多いとはいえ、他の消防の職員から何かを教わるとういことがとても新鮮でした。勉強会終了後は食事を兼ねた懇親会を行い、勉強会中には聞けなかった・話せなかったことを気軽に話すことができました。このことを通じて、組合内の各消防の方と繋がりが強くなりましたし、また、自主勉強会の楽しさも伝えることができました。次回は、組合外の地域から講師の方を招いて、医療関係者も巻き込んで勉強会を開けたら、また違った刺激・繋がりが出来るのではないかと思いました。

 そう思っていたところに、勉強会で知り合った医師から「今度、そっちで勉強会やろうよ」とお誘いを受けました。職員会議でこの話を出してみたところ、意外に「受講したい」という意見が多かったのには驚きました。でも、実際勉強会をやることになると、「内容は何にするか?」「参集範囲はどこまでにするか?」「指導者はどうするか?」「資機材の手配は?」など経験がないだけに不安要素がいっぱいです。その中でも一番の不安は「うちの職員が、自主勉強会をはたして受け入れてくれるのか」ということでした。

 それで決定したのが、内容は観察の基本的な手技を実際に体験してもらう体験型学習と、その後のタイムリーな話題の講義です。参集範囲は初めての開催で顔見知りが多い方がいいということで、組合内の消防と町内の医療関係者としました。指導者は各消防の救急隊員と地元の医師にお願いしました。資機材は各消防、町の医療機関からの借用です。みなさん、こちらのお願いに快く協力してもらえて非常に助かりました。

 準備がすすみ、実際に参加者の募集を始めたところ、こちらの予想をはるかに超える数の受講希望者がありました。この受講者のやる気に応えられるような勉強会となるように、こちらもやる気になりました。

 勉強会が始まりました。開会式のあとはすぐ体験型学習です。各ブースでの受講者の反応がよくて、みなさん笑顔で楽しんで受講してくれました。今回は消防職員だけでなく看護師さん保健師さんも受講されたので、指導してくれた方々も色々と講習内容を考えてきれくれました。受講者の反応のよさにみなさん楽しんで指導してくれました。このみなさんの笑顔を見てほっとしました。各ブースの学習を終え次は講義です。講義が始まってもみなさんノリノリで、講師の先生も各職種に合った講義内容を話してくれて、受講者のみなさんも講義に釘付けでした。2時間の勉強会、盛会のうちに無事終了しました。

 帰りに受講者の方々に勉強会の感想を聞くと、「楽しかった」「面白かった」「また参加してみたい」とみなさんから意見をもらえました。自主勉強会がみなさんに受け入れられて、本当よかったと思いました。

 今回の勉強会を通じて、町の医療関係者、他の消防の方々との繋がりが非常によくなりました。苦手意識を持っていた救急に関して興味を持ってもらえたことも非常にうれしく思います。次回、またこういう勉強会ができたらなと思います。ご協力いただいたスタッフのみなさん、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。


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