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AEMLデータページから引っ越してきました
HTMLにまとめて下さいました粥川正彦氏に感謝いたします
論文(=事例報告+研究報告)に関するアンケート結果
皆様急なお願いにもかかわらず20名中18名の方が回答を寄せてくれました。本当に有り難うございます。結果を全部のせましたので、他の救命士はなにを考えているのか読みとって下さい。アンケート結果は来年1月のプレ・ホスピタル・ケアに載ります。
1 論文を書く動機 (強要・勧告)
- 強制
- 上司からの命令
- 事前に予測でき得た強要
- 最初は正直言って大変なことになってしまったと思ったが、終わってみれば十分な満足感があり、自分にプラスになることばかりで先生に感謝しています
- 上からの強要だが救命士が論文を書くことの理由や目的はわかるような気がする
- 上司または医師からの強要
- 50%は救急に係わっている方からの半強制、50%は自己研鑽と他の救急隊員の参考として
- 上司からの命令もあった
- 当初は先輩からの標題提示、現在は特異体験・事例などから自発的な発想をもとに作成
- 担当医師の「書き方教えるから、論文書いてみよう?」の一言から始まり、臨床研究した結果を全国の救命士に参考にして欲しかった
- はっきりした動機はなく、病院実習時の成り行きで書いたような気がする
- 医師から勧められた
- 最初は医師のアドバイス
- 先輩救命士の勧めが発端だが、救急医学会への参加や、特に開催地となった場合など積極的に発表するよう求められている
(環境)
- 同僚の救命士達が取り組んでいた。自然と書かざるを得ない環境の中にいたような気がした
- 先輩救命士のプレホス投稿文を読み、私もと言う気になった。
- 先輩救命士を見ていて
- 論文を書く前に先輩の症例をもらい、学会で発表したところ、会場の雰囲気がいい刺激になって、今度で自分で論文を書くことに興味がでた
- 火付け役がいるとスムーズに入っていける。
(自己研鑽)
- 使命感
- 現在は自己啓発、自己研鑽のため
- 自己体験を検証し、改善点を発見することができれば今後に生かせるし、発表することで共有化が図れれば良いと思った
- 論文を作り、学会で発表する立場になりたいと思った
- 研究、事例を通し、自分の体験(失敗・成功)を広く知らせ、よって救命率向上につながればと思った
(充実感)
- 学会が楽しい
- 文献に名前が載るのが楽しみ
- 2-3回と論文を書くと「やみつき」になった
2 材料集めから出版までで苦しかったこと、つらっかたこと、良かったと思うこと[苦しい]
(題材集め)
- 書きたいことに出会うまでがつらい
- 事例では対象事例の発掘が困難で長期間要することが多い
- 研究では必要機器の調達が困難
- 研究発表については、より多くの症例を集めるため、単独の隊のみではなく他隊の協力を得なければならないため、その準備が大変であった
(書き方)
- 全てがわからないことだらけ
- 医学的な用語の使い方、発表のルールなど未経験のことは不安だった。
- 論文の進め方のパターンの理解
- もともと、作文を書くことが好きではない私にとって、書き方が分からない、分からないから嫌いだ、という悪循環であった。
- 論文を書く「公式」のようなものが分からない
- 作文が難しい
- 初めて、書いて、書き方をまず理解するのに苦しんだ(過去のプレホスピタル・ケアをみて、どのように書いているか、研究することからはじめた)。
- 文書化することは個人の文才の有無の影響が大であり、苦しんだ
- 知識不足のため文の構成に時間がかかりすぎたこと
- 論文を書いている内に、毎日のように内容が変わり編集するのが大変だった
(文献)
- 資料がない
- 特に参考文献は医師の協力がなければ入手するのは困難
- 引用文献や過去の論文探しが大変である
- 作成する症例の病態について、医師からもらった資料を理解するのに何度か壁にぶつかった。
(他との交渉)
- 指導者、特に医師との関係で、顔の見える関係とまでなっていない現状では、医療機関に何度も足を運ぶ事が大変であった
- 単独の考えではできず、消防本部としてやらなければならない点
- プレホス編集部との原稿の手直しでは正直言って戸惑った
- 原稿の修正の中で自分の本意が伝えられないことがあり、頭にきた
- プレホス編集室に、本当に自分の訴えたい部分について、理解してもらえなかったこと
(その他)
- 論文発表後の反論、疑問なども予想してしまうため、筆が進まない
- 投稿規定に制約が多かったこと
- 統計学
- 日中の一般業務をこなし、業務中の夜間や家に持ち帰って自分の時間を作り行わなければならなかった事はつらかった
- スライドの作り方、費用
[よかった]
(勉強)
- 勉強になった
- 文献を調べ、深く掘り下げることで新たに発見することがあった。
- 文献を読むことによりいろいろなことが分かるようになり、自分なりにためになった
- 医師と話をし、知らなかったこと、解らなかったことが理解できた。
- 狭い視野ではあるが、その題材について自分なりに勉強ができ知識が深まった
(充実感)
- 達成感
- 読者からの反響があり、関心を持たれたことによる満足感
- 感じたこと、思ったことを数カ月かけて作成していくプロセスに充実感を感じた
- 自分の名前が掲載された本を見たときは救命士として自信がついた
- 苦労して作り、学会発表の時の充実感
- 本を受け取ったときは、自分の名前を見て大変感激した
- 文献に載ったときのうれしさ
- 書き始めると楽しい
(その他)
- 普段から疑問を持つことにより材料集めができる
- 医師が見直してくれたので助かった。医者のアドバイスがとても大切
- 医師からのアドバイスなどを通じてお互いの顔が見えてくること
- 研究調査中は、多くの病院スタッフの協力があり、完成できたと思う
- 担当医師のアドバイスがあり、あまり苦労した感じはなかった
- 材料集めは個人の疑問や体験、経験などから導き出せばよいのであるから比較的容易
3 チャンスがあれば、また書きたいと思いますか。それはどのような内容ですか (事例)
- 自分の行った判断、処置についての思い違いやピットフォール、こんな危険性があったなど
- 実際に体験した救急活動での事例
- 事例、できれば救命例
- 事例。社会復帰に至ったCPA事例
- 救急隊員部会とか日赤での症例研究会での発表となるでしょう。
(研究)
- 資器材の開発論文
- 救急資器材の使用法などについての研究
- 旭川市の特定行為に関する何だかの統計等をまとめたい
- 高齢化にむけ、福祉関連の救急活動のあり方について
- 終末呼気炭酸ガスモニターを使用してのCPRの評価
- CPA患者の現場心電図波形の検討
- 喘息患者に対する胸郭外胸部圧迫法の検討
(いいえ)
- 思わない
(その他)
- ジャンルは特に問わない
- 身近な業績または症例
- 身近な疑問
- 学会発表済みの題材をプレホスに投稿すること
- 看護について
- 事例、研究いずれも
- 常時1-2題の論文を持っていたいという気持ちはある
- チャレンジしたいと思う
- 年に2-3は、自分なりに事例・研究・病院実習等で作成してみたい
- 「何のことはない」ような事例、研究が役立つこともあると思う
- チャンスは作ればあると思うが、現時点での仕事の忙しさと職場の雰囲気を考えると「書きたい」とは言えない
- たぶん自分からではなく、書かされると思う
- 器具を必要とする研究はできないと思う。アンケートとか調査に関する研究か、事例報告となるのでは
- 事例発表でも、統計、研究発表でも
- 良い題材に巡り会ったときには書いてみたい
4 まだ書いたことのない後輩にアドバイスするとすれば、何を言いたいか (題材)
- すごいことは書けません。つまらないことをしっかり考えてみましょう。
- 小さな疑問点からいろいろ調べていくと論文はできると思うので、先輩や病院実習などを通してなんでも質問して、作成して欲しい
- 疑問を持つ〜自分の思うことを書く
- あ〜終わったのではなく、”あれで良かったのか?”を抱く
- 救急症例の中で疑問を持つこと
- まず事例なのか研究なのかを決定したほうがよいと思う
- 活動において常に問題意識を持ち、書き留めておく
- 特異事例に限定せず、体験から疑問点を見いだし、関連事項を収集し集約してみること→疑問点の解決にもなり、より良いものができる
- 急に書こうとしても良い事例がない限り書けないと思うので、普段、活動の中で重要と思われる症例について資料やデータなどをストックしておく。
- 研究発表の場合は、短期間では症例が集まらないため、長期的な計画に基づき行った方がよいと思う。そのための後押し、協力はしていきたい
(意欲)
- 書こうと思ったら直ちに実行することが大切
- 継続は力なり
- 救命士だけでなく、他の隊員もチャレンジして欲しい
- “燃え尽き症候群”を阻止するためにも伝統にしよう
- 自分のためになる
- 苦労はするだろうが、ぜひ書いてみるべきである。何も経験なくして、論議をしても説得力に欠ける
- 苦労は多いが、とても勉強になる
(書き方)
- 論文の流れ。目的〜結論の意味を理解させる。私は結果と考察を同一に考えてしまいがちである
- 検証を必ず加えること
- 医師看護婦などに観てもらうこと
- 最初から完璧な原稿は書けるわけがなく、失敗を恐れないで、とにかく何度も自分の思うように書くことがよいと思う。そのうち「コツ」のようなものがわかる
- 最初から良い文章はつくれないので、思いついたこと、考えたことを箇条書きにしておくと良い
(その他)
- 一緒に勤務している職員の理解を得ること
- 逆に芽を摘むことなくアドバイスをできる人間になっていかなければいけないし、そういう言葉が出る様な勤務環境、救急活動を実施していかなければならない
5 論文を書くことを妨げている要因 (指導者)
- 内部に良い指導者がいない
- 相談できる医師がそばにいない
- 良き指導者がいなければ実行できない
- 良い指導者がいない
- 皆聞きたいけど、なかなか恥かしく医師に聞けない
- 内部の指導では自分の考えの押しつけが多く感じられ、自分の意見が反映されない=自分の作品ではない
- 物書きということに慣れておらず、指導者(医師に限らず)不足もあり躊躇してしまう
- 職制上の指導者(上司)に学問上の指導者がいない
(書き方)
- 理論的に書くための知識が少ない
- 個人の文学的才能
- 「論文を書く世界」になじんでいない
- 心の中で、あなたが書きなさいとよく思う反面、自分の文章能力のなさを痛感する
(仕事との関連)
- 仕事とは無関係だが救命士としての誇りも必要
- 仕事との関連性がない、もしくは極めて薄い
- 日常が忙しい
- 救命士である前に消防職員であり、その救急業務ばかりに専念できない
- 組織的にも問題あり、認識不足(救急に対する理解不足)
- 論文を書くことは救急業務の延長であり、その救急業務ばかりに専念できない
- 仕事に関係なく、やってもやらなくても給料になんにも影響がないこと
- 旭川は、乗り換え(救急・消防・さらに予防事務)などやるべきことがたくさんある
- 完成までにかなりの時間を費やすわりに業績としてあまり評価されない
- 上司の理解が得られなければ、なかなか組織として取り組めないため中止になったりする
- 救急隊員(消防職員)には業務として位置づけられていない
- 消防の組織の中で、論文を書くということが、正式な業務のポジションとして定着していない。
- 自己発想に基づくものは業務外として調査研究しなければならない
- 自分で直接発表については、予算などの面から極めて困難なことから意欲が低下する
- 学会発表が定着していない
(題材)
- 研究にあっては病院実習という機会がなければできない事も多くある
(意識)
- 日頃、何でも疑問に思う気持ちが不足している
- 個人の勉強という捉え方
- 論文が苦手
- 苦手意識
- 難しく考えすぎる
- こんなこと「書いても」当たり前で面白くないと言う考え
- 面倒くさい、労力を使いたくないといった雰囲気
- 完璧な論文を書こうと思っている意識
- 論文発表後の批判
(その他)
- 過去の論文等で同一題材の有無について判明しない
- 特にない
6 論文を書くことは、救命士にとってどういう意義があるか (自己研鑽)
- 研究心を常に抱くことができる
- 生涯学習のひとつ
- 自己意識の高揚以外は特別な意義はない
- 自己研鑽(普段なにげなく行っていることも、文献や医師の助言をもらい検証することが重要)
- 作成過程、また発表後にその題材に対する救急隊員また各医療従事者の意見を拝聴することで、これからの救急活動にフィードバックされること
- 視野を広げられ、隊員同士の良い励みになる
- 国語の勉強になる
- 自己研鑽のために必要である
- 自己研鑽になる
- 自分自身の勉強になる
- 自己研鑽
- 豊富な知識が必要となるため、多くの医学書、文献等を読むことになる。それは学習であり、結果として知識、技術などの向上と考える
- 学会などで発表することにより、他の人からいろいろ助言をもらったりして、自分で気づかなかったことが分かったりして、大変ためになる
- 論文を書くことにより、自分では分からなかった病態などが分かるようになった。
- 自分自身に対して磨きがかかる
- 自分を磨く
- 論文を書く中で、専門書などを開くことが多く、勉強になる。それ自体が研修的存在
- 生涯学習の一環
- 疑問と探求心を持つことができる
- 学会などで発表することにより見識が深まる。
(地位向上)
- 他の救命士とのネットワーク化への布石となる
- 消防という組織(役職+階級社会)においても評価の対象となり得ている
- 医師が将来のポジションを決めるときの評価対象となるのと同じで、救急関係の上司からの評価は上がると思う
- 人とのふれあいが多くなり、いろいろな情報交換ができる
- 救急業務に取り組む姿勢を世間にアピールできる
- 今後事例発表会などで救命士が発表する機会は多くなることが予想され、それに活用される。
- 医師等の指導者を得ることで、顔の見える関係の構築になる
- 一つの発表に対し、他の文献を調べる、研究する→視野が広がる→救命士の質があがる→救命率が上がる→救命士の社会的地位があがる
- 医療の世界で新参の救命士なるものが真のコメディカルとして認知してもらうためには、発表の場を得ることはプラスとなることはあってもマイナスとはならない
- 学会などを盛り上げ、活発にし、救急隊(旭川に限らず)の情報交換や相互のレベルアップを図る
(その他)
- わからない
- 書きたいものは知識が得られ良いと思うが、そうでない者は負担になる
7 その他(環境)
- 論文を書くこと自体はそれほど難しいとは思わない。ただ、論文を書く環境(医師・病院研修・職場の仲間・上司)がある程度そろってなければ、学会にも参加しづらくなったりするので、バックアップ体制も重要なことだと思う
- 一人で考えるといろいろと大変になるため、仲間(医師or救命士など)をつくり、また疑問に感じたことをいつでもディスカッションできる環境づくりも必要
(意識)
- 苦しいのは一時、出来上がったときの充実感を味わってはどうでしょうか
- 本人の「やる気」が大切
- 消防では、論文は救命士のためのものという雰囲気があるが、決してそうではなく、一過程、二過程の救急隊員にも書いてもらいたい
- 論文は人に言われて書くものではなく、日常の中での疑問点や改善点を研究するものと思う(就業前実習時の論文作成に配慮して下さい)
- 消防組織の中で救急業務と他の業務に狭間があり、救急業務が大きく変わってきた今、将来的に発展・向上するための過渡期なのかも知れない。そのためにも論文、学会などでどんどんアピールしなければならないと思うのですが…
(その他)
- 論文が苦手なため出来あがるのにかなり日数がかかり、その間他のことがあまり出来ずつらかった
- 人の論文を題材に論文を書くことにどうも抵抗がある。このことが、どんな論文を書くか妨げになっている
- いつも大変お世話になりありがとうございます
- 遅くなってすみません
- 論文作りは大変です
- 論文は、それを読む対象者を決めて書くものなのでしょうか。それとも不特定者にむけて書くものなのでしょうか。対象を救急隊員とイメージすると難しいことは書きたくないし、対象を医師までイメージすると浅いのかなと思ったりもする。あくまでも、救命士は救命士のための論文と言うことをイメージすればよいのでしょうか。
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