050615豊富温泉(とよとみおんせん)
豊富温泉ふれあいセンター湯治用浴槽に浮いている原油
2005-5-19 thr 16:30
豊富温泉に入ってきました。
豊富温泉は稚内の南に隣接する豊富町(とよとみちょう)の東側で噴出した温泉です。過去にもここに入っていますが、だんだん油分が少なくなってきました。
大正14年、石油を掘っていたら温泉が出た。
これが温泉源。石油タンクが付いています。
温泉街の中心にあるふれあいセンター
ここはロビー
↑食塩泉。確かにしょっぱい
ここの売りである湯治用浴槽に入ってみます。
湯治用浴槽と脱衣所だけ古びています。もともとこの浴槽があって新浴槽を足したことが分かります。脱衣所からすでに石油の臭いがします。
見かけは普通の温泉です
↑お湯の噴出口 ぬるめ。
プールでよく見る浮きは油止めです。タンカーが座礁したときに原油の広がりを防ぐ、あれです。
↑湯の表面は油膜でギラギラしています。
温泉の淵。石灰が沈着しています。当然かけ流し。
床は油でつるつる。
浴槽の横に無造作に置かれ蓋で隠された原油。
テレビで見る原油です。これを皮膚に塗って養生するんだそうです。
豊富温泉は皮膚病に非常に効果の高い温泉です。油が保湿効果を持つためです。風呂に入っている方にお話を伺うと京都からやってきたそうで、乾癬治療のため地元の医師から勧められてここに来たのだそうです。一日何回も湯治用浴槽に入り、宿泊は近くの湯治専門宿に投宿しているとのこと。「今、宿には九州からの湯治客もいるよ」
その方の話では、夏休みになるとアトピーの子供さんが大勢見えられるとのこと。不満は、入浴回数券で少し割引になるだけで、何ヶ月居ようがそれ以上は割引にならないことだそうです。
日本中探しても類を見ない温泉なのに、豊富町はその魅力を生かせてないような気がします。
湯治用浴槽では油でべたべたになってしまって気楽に入れないので、油分を濾過した一般客用浴槽もあります。ここでも油のにおいがしますし、湯面には油膜が浮いています。こっちは循環っぽい
洗い場。きれいです。
08.8.29/7:19 PM
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