月刊消防 2018年9月号 救急隊員日誌
作)ウルトラマン
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目次
彼は小さな体で小さな自転車を起こしていた。
彼が見事に計画通りに目標を達成できたのはいいことなのだが、 私は今、期限通りに仕事ができない部下に悩んでいる。
「 総務課から指示された書類を、金曜日までに提出してください」 と依頼した場合、あなたの職場では、 間違いなく全員が提出できると断言できるだろうか。 もし断言できるのであればそれはとても素晴らしいことだと思うし 、是非私にその方法を教えて欲しい。 しかし実際はそうはなかなかならないのではないだろうか。 提出する部下もいれば、提出しない部下もいる。言われて、 ようやく動き出す部下も、3回くらい催促して、 ようやく提出する部下も・・・。
行動分析学の山下陽平氏は、著書「 結果を出すリーダーほど動かない」において、 部下が指示どおりに動かない2つの理由を説明している。
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一つ目は、「部下たちに動かなくてもいい環境が与えられている」 ということ。
期限を守れないのは、 過去において同じような指示を出された際に、 その期限までに動かなくても大丈夫だったという体験が繰り返され ているからであって、「言われてから動けばいい」 という体験を繰り返した部下は、 いくら期限を伝えてもその指示は認識しなくなるらしい。
二つ目は、部下が「自分の判断基準で動いていい」 という認識を持っているケース。
指示されたことよりも、 自分が抱える仕事を優先してしまうのだ。 その認識が定着する過程には、上司に指示をされても、 自分の判断基準を優先しても大丈夫だったという経験がある。 部下は決して性格が悪いわけではなく、能力が低いわけでもない。 むしろ、 上司に動かなくてもいいというトレーニングをされてきたのだと・ ・・。
九九を小学生低学年で覚えたことも、 補助輪の自転車に乗れるようになったことも、 出来るまで先生や親に練習させられたからに他ならない。
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