Jレスキュー 2020年3月号 p86-7
第9回島根メディカルラリー
島根県消防学校に同好の士が集う
報告者
野津大介
島根県安来市消防本部 警防課
救急救命士
消防士拝命:平成15年4月1日
救急救命士:平成23年から
趣味;ゴルフ
10月22日、島根県消防学校にて第9回島根メディカルラリーを開催した。
本ラリーは「救助、救急、医療の連係」をコンセプトに、島根県、島根県消防長会の後援、海上保安庁、島根県消防学校、島根県防災航空隊の協力のもと開催している。
医師、看護師、救急救命士、救助隊員で構成されたチームが、内因性、分娩、小児、外傷、救助、CPA、集団災害の7つのブースで得点を争った。参加チームはこれまで県内の10チームに限定していたが、今年は県内チームに加え県外からのチームを募り、広島県と鳥取県のチームが加わった。また、スタッフは、中国地方はもとより関東、東海、近畿、関西、四国、九州地方から集まった。
会場内では、防災ヘリと災害救助犬とがコラボレーションした救急救助展示、ドローンを使用したAEDの搬送などもあり、さらに今年からは小学生が救急災害現場に挑む「こどもラリー」をメディカルラリー内に併設して開催。天候にも恵まれ参加者は300名を越え、過去最高となった。
メディカルラリー終了後、参加者から、連係の大切さを感じることができたとの感想が多く聞かれ、今後、職種や地域を越えた連係に繋がるものと考える。
来年は節目の10回目となる。さらなる発展を目指すとともに、職種地域を越えた医療人のための交流の場として広めていきたい。
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メディカルラリー終了後の集合写真。
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集団災害ブースでは爆発テロにより受傷した傷病者を全12チームが協力して対応した。
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人形の評価機能を使用してCPRの質をタブレット端末に表示し採点項目の一つとした。
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内因性ブースでは低血糖発作の傷病者にブドウ糖溶液の投与を行った。
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島根県で初開催となったこどもラリーの様子。
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交通事故により2名の重症傷病者が発生した(想定)
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妊娠28週の妊婦が運転する軽自動車が単独事故を起こした症例。
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アナフィラキシーショックとなった8歳の小児に骨髄路の確保を行った。
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着陸した島根県防災ヘリから災害救助犬が災害現場に向かう様子。
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