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220102救急隊員日誌(206)6Gの情報はキャッチしていますか?

月刊消防 2021/07/01, p77
 
 
 
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「6Gの情報はキャッチしていますか?」

 通信技術は10年ごとに進化すると言われている。例えば僕4Gの携帯を使用しているが、4Gが普及し始めたのは2010年だ。私の住んでいるところは田舎なので、普及し始めて約5年を経過した2015年頃にようやく4Gを使い始めた。今は高速大容量、多数端末接続の5Gの時代に入ったが、私が5G対応の携帯を持つようになるのは、この流れだと2025年頃の予定である。
 5Gの導入でも救急現場は大きく変わりそうだ。有名なある戦闘民族を主人公にした物語のように、メガネの横のスイッチを押せば傷病者の情報を映し出すくらい造作もないだろう。今でさえ時計で酸素飽和度測定や睡眠時間を管理するなんてわけもないのだ。メガネにはバイタルはもちろんのこと、今置かれている危機的状況がリストアップされるかもしれない。メガネを通して傷病者を見るや否や、AIが傷病者の状態を判別し、『ピピッ、重症です。ドクターヘリ要請を完了しました。到着予定時刻は15分後です。』なんてアナウンスが自動で出るだろう。続いて、救急隊が観察もしていないのに『これから、AIの診断に基づき急性冠症候群の処置を開始します。』『始めに、酸素投与を毎分10Lで開始して下さい。』などとアナウンスが流れ、その手順マニュアルもメガネ越しに見ながら現場で処置を行うことになるかもしれない。当然ながらエラーセンサーも備えており、『これは中濃度マスクです。高濃度マスクに変更してください。』などとチェック体制も半端ないはずだ。そのメガネの映像は、指示医師もモニターしていて、医師の指示で何十種類もの薬剤を投与することになっていてもおかしくはない。画質はもちろん8K以上だろうからとても綺麗だ。


 さらに10年後の2030年を考えてみよう。2030年には6Gが始まる。5Gもよくわからないのにに6Gかよ!と思われるかもしれないが、10年後だからそう遠くない未来である。例えば6Gは、遠くにいる人を3D映像として別の場所へ移動させる技術などが想定されている。これが一般化されれば、簡単な問診で良いならわざわざ病院まで足を運ばなくて良い。救急車は一体どうなっているか。自動運転は間違いないだろうから救急隊は2名になっている可能性がある。完全にAI制御された道路網によって、スムーズな搬送は期待されるが、結局は傷病者に治療を行う医師の元へ送り届けなければならず、予防医療がいくら発展しても救急車がいらなくなるとは考えにくい。救急救命士の活躍の場はまだありそうだが、ますます医療知識が必要なのは間違いなさそうだ。
 そういえばこの原稿は、Googleサービスのドキュメントと言う機能を使っている。まずスマホでgoogleドキュメントを開き、文字は音声で入力していく。別のパソコンで同じ画面を立ち上げておけば、リアルタイムでどんどん文字が入力されていく。あとはパソコンで細かな修正作業を行えば原稿の完成だ。この入力方法で作業は約半分の時間で終えることができるようになった。ブラインドタッチをはるかに超える時間の早さ。これも1つのテクノロジーの進歩と言えるだろう。
 必要な道具はあってもその技術を使えないのであれば全く意味は無い。常に最先端の情報を仕入れ、必要なものはどんどん取り組んでいくそのような姿勢は必要である。救急救命士としても目先の情報に囚われるのではなく、10年後、20年後を見定めておかないとあっという間に「そんなことも知らないの。おじさん。」と言われてしまいそうである。6Gの情報、あなたは知っていましたか?

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