240301書評★★★★★パワハラ上司を科学する

 
  • 100読まれた回数:
書評

月刊消防 2023/07/01, p89

CES-66

パワハラ上司を科学する
8)  著者 津野香奈美
9) 発行所 ちくま新書
10) 値段 990円(税込)
11) 星5点満点 ★★★★★ 5点



ニュースで、「パワーハラスメントの定義が厚生労働省から発表され、より明確になった。」と話しているのを聞いた。初めは「ふーん」といった感じでそのままテレビを眺めていたのだが、次第にテレビに釘付けになってしまった。パワハラに関する最近の研究、そして「人が集団であるある限り、排除は必ず起きます。」という解説者の言葉が胸に突き刺さる。このように説明するのは、本書の作者である津野香奈美さんだ。本書では、世界の研究を元にしてパワハラ上司を科学している。津野さん曰く、“団結力が高い”“社員は家族です”という職場はパワハラが起きやすいらしい。まさしく消防そのものではないか。消防ではハラスメント研修が定期的に行われるが、その研修がまた新たなハラスメントを生んでいるとも指摘する。そこのあなた。いつまでも経験や勘を頼りにしていると悲劇しか生まれませんよ?思う節があるのなら、まずはこの本から読んでみましょう。

書評
スポンサーリンク
opsをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました