今年、50歳になります。
自分ではまだまだ若いつもりでいました。
現場でもどんな資器材でも担いで走るし、夜中の出動も全然平気。
後輩には「まだまだ負けない」と笑っていた。
……ところが、ある日ふと身体の異変。
肩の痛みが抜けない。眠りが浅くなる。なんとなく息切れがする。
「まあ、疲れが溜まってるだけだろう」
いつものように、“大丈夫”で片づけかけたけれど、
ふと頭をよぎったのが、居酒屋のトイレの張り紙「親父の小言」
「体は資本 無理は利息 倒れりゃ元本消えるだけ」
最初に見たときは笑ったけど、よく考えると深い。
健康も体力も、預金みたいなもので、
利息(=疲労)を積み上げすぎると、気づいたときには元本(=
そういう人、これまでの人生でも何人も見てきた。
「若いころは平気だった」と言って無理する人も多い。
けれど、今の自分の“体力残高”は、そのときとは違う。
無理の先にあるのは、後悔と通院、そしてしばしば“もう戻らない
それにしても、我々救急隊というものは、
自分の身体の不調には、なかなか鈍いものだ。
「顔色悪いな」「バイタルおかしいな」「
傷病者さんには気づけても、
医者の不養生ならぬ、救命士の不養生
笑い話じゃなく、そろそろ笑えない歳になってきました。
というわけで、同志諸君。
身体を労ってください。
若いと思ってる今こそ、丁寧に、慎重に。
壊してからじゃ、回復には倍の時間がかかります。
そして何より、自分自身が“大丈夫”かどうかを、
年齢を重ねると、「体力」はもちろん、「気力」や「回復力」
だからこそ、無理をしない習慣を今から身につけておくのが本当の
自分を過信せず、でも悲観もせず、ゆっくりでも前に進む。
それが、この仕事を長く続ける秘訣だと、
いつかまた、後輩から「元気ですね」と言われたとき、
「ちゃんとメンテナンスしてるからな」と胸を張れるように。
そうして積み重ねた日々こそが、“生涯現役”を支えてくれるはず
健康管理も技術のひとつ。
体調を整えることは、出動に備える大切な準備行動です。
なにより、健康でなければ誰かを助けることはできない。
だから、まずは自分を大事にするところから始めていきましょう。
体力も、気力も、そして仲間との笑顔も――全部、大切な“資本”
明日はストレッチに詳しい後輩に柔軟を教わろうと思います。
意地も筋(すじ)も、張りっぱなしでは切れてしまう。
だからこそ――
ベテランの“意地”を通すために、“筋”はしっかり伸ばしておく



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