160605桐島武夫(中標津消防)研修所で得たもの

 
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主張

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160605桐島武夫(中標津消防)研修所で得たもの

桐島武夫(きりしまたけお)

根室(ねむろ)北部消防事務組合
中標津(なかしべつ)消防署

57歳

昭和53年4月消防士拝命

平成10年11月救急救命士合格

趣味 ウオーキング

私は、北海道の東端に位置する中標津町で昭和53年に消防士を拝命し、平成10年に第14回の国家試験を受け救急救命士となりました。

これまでの消防人生で、とても印象に残り、救急救命士としてのあり方を再認識する機会がありました。それは、平成17年に救急救命九州研修所の第1期薬剤投与追加講習を受講した時のことです。受講生は総勢115名。その中には、政令指定都市の救急救命士養成所で教官をされている方や救急救命東京研修所で教官をされている方5名も含まれています。我々第1期生は、九州研修所に救急救命士養成課程の研修生が入所していたため、小倉市のホテルから九州研修所まで約1ケ月の間、電車による通所となりました。全国から受講生が集まったこともあり、言葉や話し方からも地域性を感じることができ、とても緊張と期待が交差していたことを思い出します。

受講生間の交流は日増しに盛んになってきましたが、シミュレーションの展示訓練だけは、切磋琢磨する特別な場所でした。5名毎に班分けがされ、各班が順番で全受講生の前で与えられた想定のシミュレーションを行います。それを九州研修所の教官をはじめ受講生が瞬きせず見入っているのです。それは、何一つ逃したくないと言う気持ちの現れで、私も同じでした。この場にいる受講生からは、何かを得ようとする意図がひしひしと伝わってきました。

最終日は、救急救命東京研修所から研修に来ていた教官による、この薬剤投与追加講習の完成型とも言えるシミュレーション展示がありました。それは、どの言動を見てもすばらしいものでした。終了時には、見学していた受講生から大きな拍手が沸き、展示した受講生からも毎晩訓練を続けた結果を出し切れたことによる達成感が見て取れました。最後に修了考査である総合想定訓練では、担当教授から、「もし私が倒れたら、あなたに来てもらいたい。」と言われた人もいました。

このすばらしい受講生たち。全国で活躍している第一線の救急救命士の探究心の凄さ。その衝撃は今でも時々思い出されます。それぞれ細かいところは違っていても、全ては傷病者を救うという一つの目的のために研鑽を重ねているのです。薬剤投与追加講習は、私にとって救急救命士のあり方を再認識する機会となりました。

若い皆さんへ。色々なセミナーに参加し、多くの人と交流して下さい。モチベーションの高い人たちや多くの医療従事者と語り合い、たくさん学んで下さい。それが被災者側に立った消防業務を遂行する能力を育てます。


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16.6.5/9:56 AM

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