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051113早来JPTEC終了後

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051113早来JPTEC終了後


これから6時間かけて帰ります

合宿の成果もなく疲れました

2005-11-13 sun 21:21

プレインストの評価を待っているところ。作田俊博(余市)内藤洋子(市立千歳)幕田ゆき(市立千歳)野呂麻由美(市立千歳)

↑こんなことやって遊んでいたのですが

結果はインストになれず。次回へ持ち越し(モチベーションが続いていればの話)



今回のJPTECセミナーで見えてきた問題点

閉会式が終わってロビーを見ると、歓談しているのはインストラクターのみ、受講生とプレインストラクターは挨拶もそこそこに青白い顔をしてそそくさと帰ってしまう。これが今のプロバイダーコースの現実です。これでコースが成功したと言えるのでしょうか。


問題点は以下の5つです。

1)JPTECガイドライン本の難解さ
2)筆記試験の難しさ
3)プレテストは無意味
4)プレインスト評価の厳しさ
5)インスト間の格差

1)JPTECガイドライン本の難解さ
あれは医学書であって一般の救急隊員が読むものではありません。ついていけるのは医者とせいぜい救命士の一部でしょう。標準課程の救急隊員や看護婦は医学用語をさらうことすら無理です。以前の「プレホスピタル外傷学」も内容は似ていましたが読む人を引きつける迫力がありました。
JPTECは誰を相手にしているのでしょうか。現場で外傷患者に接する標準課程の隊員にこそJPTECを浸透させるべきではないでしょうか。本の視点は間違っています。

2)筆記試験の難しさ
10月の筆記試験変更前の北海道内でのIP取得者は平均47%*に対して試験変更後は平均18%**。試験変更後のIP取得者は医者と救命士。標準課程と看護婦はほとんどいません。
形式は5択50問。医師国家試験や救命士国家試験と同じ(正解はabc,abd…)。単純に考えて最初の設問も含めて300行を1時間で読むことになります。12秒で1行を読む計算。この文章を読んでいる世話人の方、今問題を渡されて合格できますか。
問題は枝葉の先を読むようなもので、「幹が大切」と言っている方々の言葉が虚しくなります。PTD撲滅には理解していなくてはならない病態、TAFなXXXとLoad and Goの適応さえ分かっていれば現場では問題ないはずです。
受講生曰く「急いでいる現場であそこまで知っている必要があるんですかね?L&Gの意義を考え直してしまいます」

3)プレテストは無意味
プレテストは○×です。形式からして違うのです。問題も本試験と関係ありません。やる必要はありません。時間の無駄です。

4)プレインスト評価の厳しさ
早来では12人いたプレインスト評価希望で実際にインストに昇格したのはたった1人でした。私の場合は不徳の致すところとしても、厳しすぎないでしょうか。

5)インスト間の格差
同じインスト資格者でも指導力と知識の差がすごく大きい。これについては過去から言われていることです。今回の早来では私は教える側だったので他の人のことは分かりません。しかし全く違ったことを教えていたという話も聞きました。


このため現状は

1))受講生の評価を決めるのはセミナー本体ではなく事前のペーパー対策
2)二度と受けたくない
3)将来は指導者不足へ

1)受講生の評価を決めるのはセミナー本体ではなく事前のペーパー対策
「質の担保」と世話人はよく言いますが、しかし、考えてみて下さい。セミナーの6時間は受講生の評価には結びついて来ません。「これまで習った成果を存分に発揮」したってIPなど取れず、下手したら再試験が待っています。つまり、どれだけペーパーテスト対策をしてくるかで受講生の評価が決まるのです。だったらいっそ、朝の受付直後に筆記試験をやって、出来のいい人はそのままIP付けて帰したらどうでしょうか。

2)二度と受けたくない
何人かの受講生から「もう二度と受けたくない」と聞いています。
現在のこの敷居の高さは、JPTECを嫌いになるには十分なパワーを持っています。「あんた筆記の点数ひどいよ、再試だ」と言われて、それでもJPTECを職場に取り入れよう、職場に広めようと思う人はどれくらいいるでしょう。
職場の体質に穴をあけようと意気込んできた若い救急隊員、これを取り入れれば今までの失敗も無駄にならないと考えた係長。そして誰より救急隊との共通言語に希望を抱いた救急外来の看護婦さん。それらの方々は今回の結果を受けてどう思ったでしょうか。
正直を言えば私も旭川に帰る車の中で「もうJPTECはやめよう」と考えていました。現在でもその気持ちはなくなったとは言えません。JPTECは私の本職には関係ありません。

3)将来は指導者不足へ
IP取得の難しさ、プレインストからインストへの昇格の厳しさを考え合わせると、JPTECの指導層はどんどん先細りになって、今よりもっと少人数に多大な負担をかけるようになるのではと恐れます。

受講生100人
↓ (合格率20%)
IP合格20人
↓ (インストコース受講率50%)
インストコース受講10人
↓ (インスト挑戦80%)
プレインスト評価8人
↓ (インスト合格率10%)
インスト誕生1人

すごいですね。100人受講してインスト1人ですよ


改善策

1)筆記試験の変更
2)プレインスト評価基準の明確化
3)インスト再教育制度
4)根本的なコース見直し

1)筆記試験の変更
以前の○×なら最低でも50点は取れます。現在の五択なら20点。しかし優良可不可の基準は変わっていない。

  1. ○×式に戻す
  2. 優良可不可の基準を下げる
  3. コースの中に筆記試験対策用の座学の時間を設ける

免停講習だって直前の座学をまじめに受けていれば合格点をもらえて免停期間が短縮されます。

2)プレインスト評価基準の明確化
コース最初に一応は説明されるのですが、どこのコースでも同じなのでしょうか。最後の講評を額面通りに受け取ると、私はあと3回プレ評価を受けなければインストにはなれないようです。

3)インスト再教育制度
できる受講生はインストの値踏みをし、なめてかかっています。基本手技から病態に対する理解まで、受講者になめられない知識は必要でしょう。
入り口を狭くしてインストの質を上げようとするのなら、それより今いるインストに対してスキルや知識をきちっとフォローするほうが受講者への利益じゃないのかと思います。たとえセミナーではプレが最前線に立っていても、プレを導くのはインストなのです。

4)根本的なコース見直し(11/21)

  • プロバイダーコースはプロバイダーの養成を目的としたものにする。コース最後に実地、筆記ともに簡単なテストを行うが、それはセミナーの到達度を自覚させる材料にする。筆記については解答/解説の時間も設ける。
  • インストコースはインスト昇格コースと位置づけ、高度な実地・学科試験を課す。合格すればインストとする。受講資格はプロバイダーなら誰でも可能とする。
  • 現在インスト昇格の要件としている「教え方」は今のインストコースを受けてもやってみないと分からないし、実地テスト時の天の声などは教わってもいない。これらはインストとして経験を積んでいくうちに自ずと、もしくは先輩インストから指導されて会得していくものだと思う。

終わりに

筆記試験が変わってから、セミナーが楽しかったという話はほとんど聞かなくなりました。受講生の努力が認められず充実感もないのなら、この先JPTECの普及は期待できません。特に、上から命令が来る消防と異なり、病院内では絶望的です。
ここまで敷居を上げてもびくともしないほどJPTECは普及したのでしょうか。普及したのはバックボードだけなのでは? 地方で救急隊に接しているとJPTECのJの字もないような事例にぶつかります。JPTECは普及と実践が大切のはずなのに、今の制度は挫くのが目的になったと思われてなりません。

私のような下々が吠えても仕方ないのかも知れませんが、お上では分からないこともあると思い書かせていただきました。

2005-11-17 thr 玉川進(旭川医科大学第一病理学)

*2005年5月から9月まで(16人/24人、19/35、11/24、13/24、14/23、13/24)
**2005年10月以降(3人/24人、3/24、0/24、9/28、6/24)


ご意見のある方はこちらまでメールを下さい
(差し障りのない部分を個人名を伏せてこのページに載せる可能性があります)

このページはメールをもらう限り毎日更新します。

早速ご意見いただきました。ありがとうございます。少し紹介させていただきます。まだまだ意見をお待ちしています

私はJPTECは合理的な手技の集合体でありまだまだ広まるべきものだと思っています。しかし受講者に高いハードルを課す今の方法には疑問を感じるし、「楽しかった」「ためになった」という太鼓持ちの意見ばかり鵜呑みにしていると将来は先細りになるでしょう。

新しい意見(11/22)

  • JPTECの理念も素晴らしいしスキルを覚えるのも大事な事だ。しかし外からは一部の人間だけのJPTEC教みたいなその辺にある宗教団体と変わらないように見えるから、自分は参加するつもりはない。自分は自分なりに勉強して現場で応用しようと思う。
  • あるセミナーでは終了後にプレインストラクターが一箇所に集められ、世話人から「今回は評価のしようがない。スキルを磨いて今のうちに苦労して、その後で立派なインストになって欲しい」で終わり。相手を尊重したフィードバックは世話人には不要なのか

今の時点で私が考えているのは(11/21)

    1. プロバイダーコースはプロバイダーの養成を目的としたものにする。コース最後に実地、筆記ともに簡単なテストを行うが、それはセミナーの到達度を自覚させる材料にする。筆記については解答/解説の時間も設ける。
    2. インストコースはインスト昇格コースと位置づけ、高度な実地・学科試験を課す。合格すればインストとする。受講資格はプロバイダーなら誰でも可能とする。
    3. 現在インスト昇格の要件としている「教え方」は今のインストコースを受けてもやってみないと分からないし、実地テスト時の天の声などは教わってもいない。これらはインストとして経験を積んでいくうちに自ずと、もしくは先輩インストから指導されて会得していくものだと思う。

高名な世話人の方からメールをいただきました(11/19)

・筆記試験については、以前の問題のときとは違い、適切な問題か、難易度なども、JPTEC本部で話し合われています。
・JPTEC全般に言えることですが、他の試験システム(自動車免許、危険物などなど)と違い、JPTECは完成されたシステムではありません。またJPTEC本部もみなさんと同じ消防職員や医師の集まりです。
・これからのJPTECを作っていくのは、今受講したあなた、インストをしているあなたです。今の皆さんからの意見が次の時代の改善に繋がります。どのような小さい意見でも寄せてください。できるのなら苦言に終わるのではなく、提案をしてください。

プロバイダーコースについて

・アイスブレーキングも、ポジティブフィードバックも目的じゃなくて伝えるための手段であって、これを意識するあまり「現場で活きる」JPTECから外れてしまうことがある(11/19)
・プロバイダーコースは指導者の予備校のような感じがする(11/18)
・冷静に観察するとスタッフ側だけ楽しそうだった(11/18)
・インストの満足感ではなく、受講者がどれだけ満足できるかでコースの成功は決まるはず。今はコースの本質を見失っている(11/18)
・受講者が望んでいる「教える側の姿勢」も今一度立ち止まって考える必要がある(11/18)
・「楽しくなかった」「早く帰りたいと思った」(11/18)
・受講者は楽しもうとはしていない、覚えたいだけ。(11/18)
・受講生が何かしら得れるものがあればいいのではないか(11/18)
・受講者には笑顔を振りまくくせに、プレインスト-インスト-世話人ではがっちり序列があって上意下達そのもの。それって成人教育なのか(11/18)
・セミナーや実地試験を受けること自体で知識も向上するのではないか(11/18)
・インスト達が盛上げようとしているのが空回り、おふざけに見えた(11/18)

プロバイダー/IP/インスト認定とその質について

・世話人は『これ以上増えてしまうと自分の存在価値がなくなってしまう(特に消防職員)』と考え、それを質の維持とか言ってごまかしている(11/21)
・1万円を払ってプロバイダーの認定ももらえなかった人のことを考えると、それでいいの? って感じる(11/19)
・JPTECってこんな感じ、っていう、1本の幹を覚えて帰ってもらうことがプロバイダーコースの本分。IPをとってインストを目指す人とは一線を画してもいいと思う(11/19)
・プロバイダーコースの実技試験も難しすぎです、基本的なことが出来ればあとはこれから出来るようになるだろうに(11/19)
・現在のコーススタイルで続けるのであれば、プロバイダー認定基準を下げるべき。(11/19)
・一番いいのは、プロバイダーコースとインストの養成は別としてプロバイダーコースは認定基準をもっと下げる。そしてインストラクターコースはプロバイダーが受講可能、でも学科試験はガイドラインを熟知していないとダメ、実技もかなり出来ないとダメみたいなものにしたほうが良い。(世の中で教える立場に立つためには難しい試験をしないとダメなものがほとんど)(11/19)
・ICLSのようなスタイルでは知識が本当にあるかどうかは分からないのでインスト認定としてはふさわしくない(11/19)
・プロバイダーコースはプロバイダーを作るコース、インストを作るコースではない。(11/19)
・プロバイダー認定の基準はある程度認識していれば認定できるぐらいが良いと考える。(11/19)
・IP(インストラクターポテンシャル:インストになれる能力あるよ)ということになると、教えるからにはガイドラインのほとんどを説明出来なければダメだと考える。認識を改めるべきだ(11/19)
・一番変なのはインストコースだ。受講者に教えるべき正しい知識や手技を教わるのではなく、ただ「成人教育」を習って、プレインストとしてすぐ受講生を向かい合わされる。自分はすごく戸惑った。インストコースではがっちり幹を教え、最後にインストとしてふさわしいか筆記試験・実技試験を課し、合格すればインストとすればいい(11/19)
・筆記試験、これでは救助隊員とか救急資格がない人が閉め出されてしまう(11/18)
・受講者の背景(医師、看護婦、救命士、標準過程)で採点基準を変えたらどうか。(11/18)
・折角その気になって受講してくれた上司に「再試験ですよ」は,ちょっと。その上司の気持ちを大事にできないだろうか(11/18)
・せっかく意識が高くなっていたのに、試験が難しくなって結果として本人の意欲を低下させる結果となってしまった(11/18)
・学科試験はガイドライン本をすべて読めば解ける…はずなのだが、なかなか頭に入ってこない本だ。(11/18)
・筆記試験に合致した講義の導入と、基本的な手技を確かめる内容の実地試験への変更を望む(11/18)
・「インストの質の保持」「インストの質の低下」と指導層は口にするが、プロバイダーコースを難しくしたって解決策にはならない(11/18)
・インストの質にこだわるなら、IP制度は撤廃しプレインストからインスト認定のハードルを高くするというのも一つの方法(11/18)
・ICLSを見習って、基礎コースからはIPはなくす。指導者を目指すのならその後アシスタント等の自己研鑽を重ねてインストに認定されるようにする(11/18)
・インストラクターが増えると都合がわるいのか?自分たちのテリトリーを守りたいのか?(11/18)
・JPTECの目的は人を選別することではない(11/18)
・多分JPTECは普及の時代から質の向上にへと目標を移したのだろう。しかしそれはJPTEC側の都合であって、受講者にははなはだ迷惑である(11/18)

JPTECとその将来について

・3次救命センターのドクター(世話人)・ナース(インスト)をうまく抱え込み、地域MCなどで目立ためにJPTECは利用されている。勘違いしたナース(インスト)はJPTECをかじっていない消防職員にたいしてはER搬入時には相手の顔も見ずに話をして、小馬鹿にしている感じがする(11/21)
自分の署では誰にも教えないなんてJPTECの精神に反している。こんなインストがいるから年配者が受講しないのだ(11/21)
・プレホスのコースですから救命士にはしっくり納得のいくもだろうが、病院勤務者にとってはその評価も視点も変えなくてはならない(11/19)
・コースが楽しくなかったというのは、インストの問題、コースそのものの問題、そして受講生自身の問題、それぞれに問題因子があり、絡み合っているのでは?と考える。一概にコースやインストの責任とは決められないと思う(11/19)
・初期から指導している責任から近くで開催されれば顔を出すが、「もうJPTECはやめよう」といつも思っている(11/19)
・高い受講料払っているんですから、コース終了後は受講生がスッキリ晴れ晴れ帰ってほしい(11/19)
・JPTECは閉鎖的だ(11/19)
・以前に見た受講者アンケートはプラス評価ばかり。「良かった」「ためになった」で埋め尽くされている。しかし、買い物を例にとると、消費者は不満を製造元には言わない。そっと離れて二度とその会社の製品は買わない。気がつくと売り上げが落ちている。JPTECもマイナス評価を積極的に拾わないと倒産する(11/19)
・いまのままではどう考えても先細りになる(11/18)
・JPTECには良い所もたくさんある。職域、地域を越えた人間とのの意見交換・勉強・交流。(11/18)
・たとえ不満があって急な変化は望めなくても、JPTECの目標に到達すべく微力ながら頑張って普及して行こうと思う(11/18)
・インストになっても最終的にコースを続けていく人は僅か。そのため今でも殆ど毎回同じスタッフ。負担は大きい(11/18)
・自分が入っている別のメーリングに紹介しました(11/18)
・JPTECが救急隊員にとって勲章や思い上がりの材料になっていないか。それならば存在価値はない。傷病者のサイドに立つのがJPECの精神のはず。(11/18)
・JPTECの目的が「救急隊に外傷の標準化を広めPTDの撲滅を目指す」はずなのに、試験などで絞り上げ、結果的に救急隊員の受講者が減る状況になるとはとても辛い。(11/18)
・消防であれ病院であれ、外傷に携わるが知っておいた方がいいことであることは間違いない。一人でも多くの人に受講してもらうように考えるべきである。(11/18)


前日 ドクターヘリ 終了後 JPTEC本部への注文


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