190806_Voice(42)日々精進、そして考える消防士になる!

 
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主張

月刊消防 2019年7月1日号 p51

日々精進、そして考える消防士になる!

 

 

筆者プロフィール
・名前 山口 崇朝(やまぐち たかとも)
・生年月日 昭和61年4月2日
・出身地 群馬県
・所属 館林地区消防組合 館林消防署 西分署 消防第2係 主任・消防士長
・消防士拝命 平成20年4月
・救命士合格 平成20年4月
・趣味 アウトドア

みなさんは日々精進、そして日々考え勤務していますか?私は今年で入職12年目となりますが、この言葉と気持ちを忘れることがないよう日々の勤務に励んでいます。私は、物心ついたころから消防という仕事に憧れていました。そのまま中学、高校時代を過ごすうちに今度は医療職にも興味を持ち始め、ちょうどその頃に自宅の近くに救急救命士の民間養成校が開校すると知り、これだ!と救急救命士を目指し今に至っています。

入職した頃は右も左も分からずただ仕事に行く日々でしたが、当組合は救急関係のセミナーに積極的に参加している救命士が多く、私も上司の勧めもあり様々なセミナーを受講させて頂きました。そこで感じた事は「外に出ることの大切さ」でした。セミナーでは消防本部の垣根を越えて様々な方が受講やインストラクターとして参加しており、その方達とお話をさせて頂く中で色々な考えや知識、技術など知ることがとても刺激的な日々でした。その中で自分がいる組織の中だけで満足していては「井の中の蛙」であり、もっと外の世界に出て色々なことを学ばなくては!と思うようになり今では様々な救急セミナーのインストラクターとしても活動しています。また、こういったセミナーを通じて人脈も広がり様々な情報交換の場ともなっており、これからどうしていくべきか?を考えるきっかけになり、モチベーションの向上にも役立っています。

 

 

最近の若い消防職員(お前もまだひよっこだろ!と言われそうですが…)は外の世界に触れる子が少ないように感じます。これはどこの消防本部の方に聞いても同じで、時代がそうと言われてしまえばそれまでですが、「井の中の蛙」であると視野も狭くなり「考える」ということもしなくなってしまうと私は考えています。救急現場ではプロトコルが決まっていたり、災害現場でもマニュアル等が多くあり、これらを覚えていれば基本的な活動は可能です。しかし、プロトコルやマニュアルではどうにもならない現場が必ずあります。その時に自分でどう考え、どう活動するのか?隊長の命令があるから大丈夫!と思っている方もいるかもしれません。ではもしその場に自分しかいなかったらどうでしょう?そして自分が隊長だったら部下に命令を出さなくてはいけません…

と考えると今の自分には何が必要でしょうか?そうです。日々精進し考えることです。これは何でもいいのです。私は救命士ということもあり勉強会やセミナーに参加することも日々精進し考えるきっかけの一つとなっています。また、今では救急以外でも様々な勉強会やセミナーがありますので、そういったものに参加し外の世界に触れることも考えるきっかけの一つとなります。

そして、もう一つ。何か一つでもいいのでこれだけは他の人に負けたくない!という分野を作って下さい。救急、予防、警防、救助、機関員…なんでもいいです。まずは1つのことを極めて下さい。そうすれば仕事も楽しくなります。仕事が楽しくなれば他にもやってみよう!と次に繋がっていきます…。

若い皆さんには是非様々な経験を積み、これからの消防人生の糧にしていってください。これを読んでくださることで何かのきっかけになれば幸いです。

主張
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