221003_VOICE#74_消防業務を兼任する救急救命士として

 
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主張

 

月刊消防 2022/03/01, p57

月刊消防「VOICE」

 
プロフィール
 




氏名:山本佑気(やまもとゆうき)

所属:北はりま消防組合西脇消防署

出身地:兵庫県加西市

拝命年:平成25年

救命士合格年:平成25年

趣味:読書、旅行

特技:将棋アマチュア六段
 

 


兼任消防の主なメリットは、隊としての「知識の偏り」が少なくなるため、多角的な視点で火災、救急及び救助現場を評価することができ、適切な安全管理や傷病者の管理を行えることです。デメリットは、各分野の知識、技術を深く追求することが難しいことや、救急救命士として救急現場の経験値が少なくなることかと思います。

当本部では、どこの署所や係に配属になっても、消防隊と救急隊の兼務体制は変わりません。よって、最低限消防と救急の勉強は怠らないようにすべきであると考えています。





最後に、日本全国の兼任救急救命士の方々へ、普段の業務に圧迫され、救急の勉強が後回しになっている方も居られるかもしれません。(私自身もそうです・・・)しかし、救急救命士は厚生労働大臣から与えられた国家資格であり、傷病者の身体に侵襲を与える処置を行う医療従事者であることを忘れてはいけません。そして、救急救命士の判断を求められる現場は、内科や外科系疾患だけでなく、産科医療や集団災害対応等、多岐にわたるため、「救急の知識をアップデートする」という意識は常に持っておく必要があるのではないでしょうか。

私自身、消防隊員としても救急隊員としてもまだまだ未熟であり、「現場が怖い」と感じていますが、日々勉強を重ね、質の高い現場活動を追求することが「住民の生命、身体及び財産の保護」と「適切な傷病者搬送」に繋がると考えます。
 
 

主張
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