221210書評★★★★★孫子

 
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書評

月刊消防 2022/05/01, p79

CES-66

 
これはいわゆる戦法を説いた兵法書である。戦争の方法を説いたものがなぜ今日まで売れ続けるか。それは、この本が「相手を直接ねじ伏せる方式は避ける」「兵士の個人的能力には期待しない」「戦略や戦術といった兵の巧みな動かし方によって勝利する」ことについて説いており、現代の「組織における統率法」や「人間心理」を読み取る上で、これらが必携とされているからに他ならない。
 
この本は原理原則について書かれているため、一読しただけでパワーアップ!というお手軽ハウツー本ではない。そのため、あとは読者が読者自身で思索し判断していく必要性があるのだが、そこにこの古典の最大の価値がある。
 
あなたはこの孫子から何を学ぶか。ぜひ、お酒を片手にゆっくりと思索を語り合いたいものである。(416字)

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