月刊消防 2022/08/01, p86
CES-66
調べ物をしていると、目的とは違う情報に目を奪われて、一体何をしていたのか分からなくなってしまった経験は誰にでもあるだろう。ポケットにはスマホ、右を向けばテレビ、左を向けばタブレット、顔を上げればパソコンがある時代。そんな時代に生きる僕たちが、どのように情報を仕入れ、整理し、生かしていけば良いのだろうか。知識がたくさんあっても、統合されていなければ「雑学」や「ウンチク」でしかなく、統合して初めて「教養」になるんだと佐々木さんは説明する。かと言って、様々な情報に触れてしまう状況が悪いわけではなく、そのかき集めた雑学は、「コビトさん」となってあなたの周りに常に存在しており、どこかのタイミングで「舞い降りてきてくれる」のだそうだ。しかし、そこには様々な条件が必要だという。“紙とデータの情報を自在に操る書斎”や、“コビトさんが舞い降りるための条件”“今の時代に必要な読む力”のノウハウがこれでもかとばかりに紹介されている良書である。(416字)
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