230714_VOICE#82_伝える≠伝わる

 
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主張

月刊消防 2022/11/01, p85

月刊消防「VOICE」


名    前:森本 昌也(もりもと まさや)

所    属:奈良県広域消防組合消防本部 天理消防署救急課救急係

出    身:奈良県天理市

消防士拝命年:平成26年4月1日

趣    味:読書、半身浴、格闘技観戦

『伝えたいことが伝わっていますか?』と1年間自問自答してきました。


私は、救急救命士の資格を有していない救急隊員として、施設設置型の救急ワークステーションで1年間勤務しました。救急ワークステーションでは、救急救命士及び救急隊員の知識・スキルの向上を目的に質の高い教育研修を実施しています。私も研修に携わる機会をいただき、自分の『伝える』がどのようにして相手に『伝わる』に繋がるかを学ぶことができたと感じています。

私のプレゼンテーションに対して、上司から「相手に伝わってない、伝えているだけ。」とよく指導を受けたことから、なぜ相手に伝わらないのかを理解するために『伝える』と『伝わる』の違いについて調べてみることにしました。

『伝える』とは、自分の考えや内容を一方的に相手に受け渡す行為
『伝わる』とは、自分の発した内容が相手に通じている状態

私の伝え方は一方向であるとともに、伝えることで自己満足になっていたことに気付かされました。そこで上司の『伝わる指導』について耳を傾けてみると、3つのコツがありました。

 

1つ目は、伝えたい目的を意識することです。自分では伝えられたと感じていても目的が相手に伝わらないと、自分の意図とは違うように伝わってしまうことや、内容が誤解される恐れがあるためです。伝える相手によって解釈の基準が異なるため、相手の立場を考えてから伝えることも伝わりやすくする上で大切だとわかりました。

 


 2つ目は、伝えたい内容を一つに絞ることです。一度にいろいろなことを伝えようとすると、認識のズレや理解が不確実になる可能性があります。また、絶対に伝えたいことを一つに絞ることで、自分の思考もクリアになって的確に伝わるようになるメリットもあります。

 


 3つ目は、伝えたい内容を具体的にイメージできるようにすることです。例えば、見やすいスライド作成は伝わりやすくするための重要な手段の一つです。メラビアンの法則では、情報の55%は視覚から影響を受けると言われています。このように言葉でうまく伝えられないことを補ってくれる非言語コミュニケーションを活用しながら伝える方法を上司の指導を通じて学ぶことができました。

 


『伝えたいことが伝わっていますか?』と自問自答してきた1年間でしたが、今まで述べてきたとおり、伝える力を養うことができた1年間でもありました。今後は、救急ワークステーションで学んだことを活かし、研修資料の作成や人材育成に取り組んでいこうと考えています。


最後になりましたが、『伝わる技術』を指導していただいた上司に感謝し、『伝える力』を持った救急救命士になりたいと思う新たな目標ができたことをうれしく感じています。

主張
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