Give it a try

 
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主張

Give it a try

私が、普段から意識していることを書かせていただきます。当たり前のことを書き綴っているだけです。若僧の小言と思ってお読みいただければ幸いです。

1 クセをつけよう

 まず、現場に着いて何をしますか?「こんにちは。○○救急隊です。どうされましたか?」と傷病者または家族から救急要請に至った経緯を聞いてから観察を開始していませんか。果たしてそれで良いのでしょうか。傷病者の容体は刻一刻と変化しています。話を聞いている間にも変化していることがあり、一見して「おかしい」と認識した場合は話を聞く前に観察を開始することもあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限らないのではないでしょうか。しかし、それでは観察経過に「抜け」が生じてしまいます。その「抜け」によって傷病者の容体が急変したらどうしますか。「いつの間に!?」ではダメですよね。救急隊の責務として容体の悪化を防ぐことは言うまでもありません。

私は、いち早く容体変化に気付くために、まず、現場に着いたら傷病者と接触して観察するように心がけています。「こんにちは。○○救急隊です。どうされましたか?」と声を掛けながら傷病者の印象を見て、呼吸(回数や様式等)を見て、手を握りつつ橈骨動脈(速さやリズム等)を触れながら話を聞きます。どのような通報内容であれ毎回実施しています。繰り返し実施する『クセ』をつけたら「抜け」はなくなります。最初に傷病者の観察をする『クセ』をつけてみてはどうでしょう。

2 外に出よう

 「コース」と聞いて、良いイメージをお持ちでない方は多いのではないでしょうか。私自身、以前は良いイメージを持っていませんでした。標準コースや○○認定コースと様々なコースがあり、取っ付きにくいイメージが先行していましたし、消防学校、救急救命士養成所で学んだ内容や職場で定められているプロトコール等々で事足りると思っていました。

しかし、実際にコースに参加して得たものは知識だけではなく、他職種(医師、看護師、放射線技師、理学療法士等)、他地域(同じ医療圏の消防本部以外)との出会いがありました。出会いはいずれコミュニティーを構築しネットワークを形成します。そこから、今まで知り得なかったことを知るきっかけになったり、地域での悩みを相談し、より良い回答を得られたりします。

また、それぞれの地域での取り組みについて話し合えば面白いでしょう。自分の中では『常識』でも、他の人からしたら『非常識』かもしれませんし、今まで当たり前であったことが180度変わるかもしれません。「井の中の蛙」のままでは時代に取り残されてしまいます。

「一歩外に踏み出してみてはいかがでしょうか」新たな発見につながるかもしれません。

3 最後に

当初、執筆のお話をいただいたときに迷いました。何を書けばいいのかと。内容を尋ねたら、「何でもいいので好きに書いてください」とのお返事でした。ゴールのないものほど難しいものはありません。逆にゴールがあれば頑張れます。小さな事でもいいので「目標」を決めて目指してみましょう。

北村 智弥

きたむらともや

所属 彦根市消防署本署

出身地 滋賀県彦根市

消防士拝命年 平成11年4月

救命士合格年 平成21年4月

県MC指導救命士認定  平成29年6月

趣味 楽しいコトを追及すること

主張
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