151109菊池智人(留萌消防署)二つのメッセージ

 
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主張

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151109菊池智人(留萌消防署)二つのメッセージ

「二つのメッセージ」 留萌消防組合留萌消防署 菊 池 智 人

氏 名:菊池 智人(きくちともひと)

所 属:北海道留萌(るもい)消防組合留萌消防署

年 齢:47歳

出身地:北海道留萌市(留萌市)

消防士拝命:昭和62年

救急救命士合格:平成9年

趣 味:野球

私は、平成9年に救急救命東京研修所に派遣され、その秋に国家試験を受験し救急救命士となりました。今、救急隊を離れ、この18年余りの年月から後輩となる救急救命士にメッセージと考え書いています。

1.救命士の前に消防人であれ

今、職場における救急救命士の割合も増えつつある中、少しだけ気にかかること。それは「救急救命士は救急活動だけを中心に」という意識が強い職員が若干いることです。

消防業務は多岐に分かれ消防・救急・救助といったいわゆる現場活動と日常、災害出場がない場合に行っている業務に大きく分かれていて、消防隊、救助隊、予防担当や総務など、一つ一つが消防の重要な業務となっています。一部の都市では業務が分業され専従という形式を取っていますが、ほとんどの消防ではいろいろな業務を兼任して行っています。留萌市も同様、救急救命士でも消防隊を兼務しますし日常の業務では予防担当だったりします。私も5年間、予防課保安係長として消防用設備、火災調査や危険物を担当した時もありました。そのため救急救命士であっても、勤務の大半が救急業務以外となることも珍しくありません。

もちろん日々変化していく救急活動の中、救急救命士として一生懸命取り組むのは当たり前のことです。しかしながら消防人である以上、救急だけを重視して活動をすることはできません。自分は救急だけを行えばよいと考えることなく、いかなる分野においても救急救命士としての存在感、モチベーションの高さを活かし頑張ってもらいたいと思っています。

2.学術活動せよ

そして、もう一つ伝えたいこと。それはある医師との出会いが消防での仕事で非常に活かされたことです。私は救急救命士となった直後から、論文作成・投稿活動・学会発表などを数多く行ってきました。初めの頃は文章を書くことが苦手でそれはひどい物でした。ですが医師からたくさんのアドバイスをいただき学会発表や予演会をこなしていくことが自分の成長につながり、これらの経験をその後の消防での色々な業務に活かすことができています。

ただ、今でこそ医師にはとても感謝していますが、取り組んでいた時は今の経験が今後の自分に活かされるなどとは思ってもいませんでしたし、なかなか上手くいかずに苦痛の日々でもありました。

後輩となる救急救命士へのメッセージ二つ目、チャンスがあれば論文作成、投稿活動、学会発表をたくさん経験してほしいと思っています。


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15.11.29/8:41 AM

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