170910福田慎也(北見消防)伝えることの難しさ・・・

 
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主張

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170910福田慎也(北見消防)伝えることの難しさ・・・

 

氏名    福田慎也 フクダシンヤ
所属    北見地区消防組合消防本部
拝命    昭和58年4月1日
救命士取得 平成11年5月
趣味    犬と戯れる

平成28年4月、北見消防は念願の「救急ワークステーション」を開所した。北海道では札幌市に次いで2番目となる。場所は、救命救急センターがある北見赤十字病院だ。
早々、研修を開始した。初めは、就業前の新人救命士への研修、それから、本格的な救命士研修が始まった。午前中は、救急病棟を中心に病院実習を行う。午後からは、ワークステーションに戻り講義やシミュレーションを中心に、まさに1日中救急にどっぷり浸かっていただく。こんなことを延々行っている。

私は、研修カリキュラムの中で「ビジネスマナー」と「接遇」を担当しているが、なんとも偉そうなお題目であり、講義している自分が果たして実践できているのか?目の前に鏡を置いて問いかけたら、鏡の中の自分はノーと答えるかもしれない。と、自問自答しながら、何ともはやお粗末な講義となっている気がしてならない。

講義の中では、昔の話を織り交ぜながら時には、アイスブレーキングを織り交ぜて、気配りしているつもりではいるが、果たして自分の子供より若い後輩にうまく伝わっているのか?そんな事を思いつつ、日々研修を行っている。

そんなある日、自分が若かりし頃を思い浮かべてみた。確かに、先輩たちはあの時も「昔」を語り、良い話も悪い話もたくさんしてくれた。私はそれを聞き、「今は時代が違う」とか思ったものだ。しかし、その先輩に今まさしく自分が重なっている。

今、私の目の前にいる若者が、講義を聞きながら何を思い、何を感じているのだろう?

「昔の事なんかわからないし」と思う若者が殆どだろう。私が若い時代には、少しの失敗でもすごく叱られたものだ。叱られるのは今も昔も同じだろうけど、叱り方が違うと思う。いわゆる、成人教育が取り入れられたことで、ネガティブになり過ぎず、その後のフォローが重要視されていることが、今と昔の大きな違いだろう。それと、あくまでも私感ではあるが、叱られる事への耐性が低いのかな?と若い救命士と関わっていて感じることがある。

団塊世代と言われた先輩たちが大勢職場を去り、どこの消防も若者で溢れかえっている事だろう。北見消防も例外ではない。技術や知識をどのように伝承していくのかが喫緊の課題なのだ。

私が消防士を拝命してから、四半世紀以上が経過し、消防は大きく変化を遂げた。組織だけが変わるのではなく、それに相応し人も変わらなくてはいけない。
そんなジレンマを感じているのは、私だけではないだろう。

「伝えることの難しさ・・・」
若者たち、君達も何れは歳をとる。
その時、良い意味での「昔」を語って欲しい。


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17.9.10/1:24 PM

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